当社の目指す会社のサイズと、決めなければいけない事

当社は現在、ディレクタ・エンジニア・総務の正社員のメンバーで20名以下の組織を、将来的な組織像として位置付けています。
この将来の組織のサイズを明確にイメージする事は、会社経営を行う上で極めて難しい事なのではないかと、常々感じています。
現在新規受注については積極的に受けている状況ですが、WEBに掛けたい工務店様は多く、おそらく今後も取引先は増え続けてゆくと思います。当社はこれまでの取引実績は230社となりました。これまで、新規受注を受け続けて利益額・利益率を上げてきました。前に進んでいないと沈むのではないか。現状維持は衰退。それは合っていると思います。今期も新規受注を積極的に行います。
一方で新規受注を受け続ける限りそれを支える社員が必要になり、会社は大きくなります。大きくなった会社は売上が上がるので、利益額についてもスケールメリットを生み、利益だけを考えてしまうとプラスです。ですがそんな短絡的な考えに至れるはずもなく、逆にコミュニケーションコストが増えたりして意思決定は遅くなり、現場まで価値観や意思決定・細かな動きのセンスの部分等が落とし込めなかったりして、クライアントに良い仕事が出来なくなる可能性が有ると思います。
当社はこれまで、人が新たに入る事によるプラスの部分もマイナスの部分も、実践の中で見てきました。
目の前のクライアント様への提供価値を考えると、現在のメンバーとスピード感が最も当社の目指す形に合っていると感じています。
価値観を共有して社員全員がクライアントに対峙し、既存クライアント様の満足度を向上すべく、スピーディにタスクに対応しています。
時代の状況や当社が大切にしている価値観から考えて、当社の目指す会社のサイズはもう、20名以下としか考えられません。そのためにどこかのタイミングで新規受注をストップする時が来ます。
当社のようなBtoBのストックビジネス且つ、既存顧客によって成り立っているビジネスモデルで社員の物理的な仕事価値の集まりのような事業においては「いつかは新規受注を止める事」が、会社のサイズを考えた時に、決めなければいけない事だと考えています。
それが当社のビジネスモデルであり、その元になっている当社のミッション、二人三脚して並走し、中小の設計事務所・工務店を元気にする事に、1本に繋がっているという事に気付きました。
そんな当社は、建築業界全体を良くするような仕事はこの先出来ないのかもしれません。
ですが現時点で言える確かな事として、当社を選んでいただいたクライアント様だけには二人三脚して、儲かってもらい、元気になってもらいたいと思っています。
そして小さな組織の実現のために「狭く深く」既存クライアントにWEB運用サービスの高品質を提供する事が必要だと思っています。
中小企業は間違いなく量より質が命としか考えられません。
WEB運用においての高品質を何を拠り所に提供出来ると言えるか。
その正体は「積み重ねの習慣」なのではないかと思います。
会社経営では物事に答えをすぐに出せませんが、「当たり前の事を当たり前のように日々積み重ねる事」は間違っていないのではないかと思います。
本日も一日、目の前の積み重ねにきっと意味がある・何かに繋がると思って、業務にあたっていきたいと思います。