【2025年対応】WordPressの自動返信メールがGmailに届かない原因と対処法まとめ
WordPressのお問い合わせフォームでサンクスメール(自動返信メール)を送信している方へ。
「Gmailに届かない」「迷惑フォルダに入る」などのご相談が増えています。その背景には、Gmailのガイドライン改定とメール認証の強化が関係しています。
以下、重要ポイントを整理しました。
1. Gmailのガイドライン改定とメール認証の必須化
Googleはスパム対策として、メール認証(SPF・DKIM・DMARC)の整備を必須化しています。
- ・Gmailへ送信するメールには、SPFまたはDKIMによる認証が必要で、さらに「From: ヘッダーとドメイン整合性(alignment)」が求められます。
詳細については、Google公式ヘルプページでも解説されていますので、あわせてご確認ください。
https://support.google.com/a/answer/81126?hl=en&utm_source=chatgpt.com - ・また、DMARCの導入が必要で、SPFまたはDKIMの認証とドメインの一致がないと、メールは届かない/迷惑メール扱いとなるケースがあります。
参考サイトはこちらから
https://www.valimail.com/blog/the-new-requirements-for-email-delivery-at-gmail/?utm_source=chatgpt.com
2. カバーすべき認証設定:SPF・DKIM・DMARC の役割
SPF(Sender Policy Framework)
SPFは「このドメインから送信して良いサーバーはこれですよ」というリストをDNSに登録する仕組みです。
設定例(TXTレコード)
v=spf1 include:example.com ~all
include」で指定したメールサーバーから送られたメールであれば正規と認められます。
SPFが未設定だと「なりすまし」判定を受けやすく、Gmailでは拒否や迷惑メール判定の原因になります。
DKIM(DomainKeys Identified Mail)
DKIMは、メールの本文やヘッダーに電子署名を付けて送信し、受信側でその署名を検証する仕組みです。
- ・メリット:途中で改ざんされていないことを保証できる。
- ・設定例:サーバー側で秘密鍵を持ち、公開鍵をDNSにTXTレコードとして登録。Gmailは公開鍵を参照して署名の正当性を確認します。
- ・WordPressから送信するメールもSMTP経由にすればDKIM署名が付与されるため、信頼性が大幅に向上します。
DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)
SPF/DKIMの認証結果に基づき、受信サーバーに処理方針を指示。報告機能もあり、セキュリティ強化に必須です。
基本的な書き方(TXTレコード)
v=DMARC1; p=quarantine; rua=mailto:postmaster@example.com
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p=none
→ レポートのみ -
p=quarantine
→ 迷惑メール扱い -
p=reject
→ 受信拒否
運用初期は「none」で様子を見つつ、レポートを確認してから「quarantine」や「reject」へ強めていくのが一般的です。
3. WordPress側の対応も重要:SMTP送信の設定
WordPressは標準で「PHP mail()」を使ってメールを送信しますが、これでは以下の問題があります。
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・サーバーによっては適切なヘッダーが付与されず、迷惑メール判定されやすい
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・DKIM署名が付かないことが多い
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・Gmail側での評価が低下する
そこで、SMTP送信に切り替えるのが必須です。
推奨プラグイン:WP Mail SMTP
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・管理画面からSMTPサーバーの情報(ホスト名・ポート・認証方式・ユーザー名・パスワード)を設定
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・Gmailを使う場合は「Google WorkspaceのSMTP」または「Gmail API連携」を利用可能
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・エックスサーバーやさくらインターネットの場合は、各サーバー提供のSMTP情報を設定
こうすることで、正規のメールサーバー経由で署名付きメールが送信され、到達率が大幅に改善します。
4. テストで確認しよう:Gmailからフォームへ送信
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Gmailアドレスから自社問い合わせフォームに送信して、サンクスメールが確実に届くか(受信トレイ/迷惑メール含め)を確認しましょう。
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同様に、管理者宛通知メールも同テストで確認を。
5. 設定はサーバー環境によって異なるので注意
使用中のサーバー(エックスサーバー・さくらなど)やDNSホスティングによって、手順や設定方法が異なります。
「自分には難しく感じる」「不安がある」という方は、専門業者への相談をおすすめします。
まとめ
内容をまとめます。
-
・Gmailへのメール送信は SPF・DKIM・DMARCの認証整備が必須化
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・WordPressでは SMTP送信+WP Mail SMTP導入 が重要
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・実際に Gmailでテスト確認 を行うことが到達率を確かめる必須ステップ
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・環境によって設定方法が異なるため、不安な方は専門業者に相談 を
ミライスタイルでも、WordPressサイトのメール送信の到達性改善(SPF/DKIM/DMARC設定やSMTP化など)をサポートいたします。
「サンクスメールがGmailに届かない」「更新通知や認証設定が不安」という方は、お気軽にお問い合わせください。