万博とアイスクリーム
こんにちは、エンジニア部です。
先日から大阪・関西万博がスタートしました。
新技術や未来のアイデアに触れられる万博ですが、様々な不安の声があがるなどしている側面もあります。
今回は、それに関連した過去の万博のエピソードをご紹介します。
1904年のアメリカ・セントルイス万博では、多くの来場者が屋台のアイスクリームを楽しみましたが、
容器のカップが大量に廃棄され、ゴミ問題が深刻化しました。
皆さんなら、こういったゴミをどうやって減らそうとしますか?
呼びかけをする?
それとも、ゴミ箱をたくさん設置する?
あるアイスクリーム屋台の店主は考えました。
「容器を食べられるものにすればいいのでは?」
そこで彼は隣のワッフル屋と協力して、ワッフルをコーン状に巻いてアイスクリームを載せるアイデアを生み出しました。
これが、現在の「アイスクリームコーン」の誕生と言われています。
このアイデアは、「ゴミ問題を解決した」だけでなく、
「アイスクリーム屋とワッフル屋の売上アップ」
「アイスとワッフルのハーモニーが楽しめる」
といった付加価値までも生み出しました。
つまり、環境美化から視点を変えたことで、
アイスクリーム屋・ワッフル屋・お客さんの三方が「おいしい」思いをする結果になったのです。
万博のように、新たな挑戦には不安もつきものですが、問題は時に大きな進歩を生み出すきっかけになります。
私たちも目の前の課題に対して「どうすれば自分も相手も得をするか?」と考える柔軟な発想を大切にしたいですね。
エンジニア部でした。