今後、当社が求めるWEB制作者の人材像
WEBマーケティング、デザイン、コーディング、ディレクション、SEO、広告、分析、営業、総務、設計事務所、工務店、ハウスメーカー、建築士、学術論文...
とある特定の領域だけに特化する事で、視野は狭くなることが有ると思います。
先々、どうすれば自分たちが生き残っていけるのかを考えて会社を組み立てています。
当社の場合、今後どんな人材を目指せばクライアントに求められるのか。
最近感じているのは、だんだんとWEBマーケティングのテクニック的な部分での差が無くなってくるのではないか、という事です。
自分のキャリア・過去を振り返って、各ポイントを線で結んで考えています。
大学院で建築の論文を書いていた25歳の時
建築現場でコンクリートを斫っていた現場係員の26歳の時
土地活用の飛び込み営業をやっていた27歳の時
一級建築士の試験勉強に没頭していた28歳の時
構造躯体の設計事務所営業をしていた30歳の時
建築家と建てる家づくりのプラットフォームのWEB担当をしていた32歳の時
建築業界の大規模WEBサービス・スタートアップ事業のWEB担当だった34歳の時
これまで、それぞれの時期で一つの分野について没頭し、全てある意味捨ててきたような経緯が有る事に気づきました。
でも、全ての事が今の会社・今の自分に繋がっていたんだなと思います。
そして今後の当社で進めていく人材像について、WEB運用の技術的な変遷から考えています。
SEO外部リンクという手法が主流だった時期も有りました。
タイトルタグを変えるだけでアクセス数が倍になるサイトも有りました。
例えば画像にaltを入れて、エンジニア側の作業でaltタグがSEOメタタグに自動挿入される仕組みを作り、各ページのメタタグがユニーク化出来る仕組みを持った投稿サイトで、中身が薄くてもアクセスを集める事が出来ました。
今はどうでしょうか。
そのような小手先の技術に費やす人工・時間について、リスクしか感じません。
今はまだ極論なのですが、メタタイトル、メタディスクリプション、果たして今後重要なのでしょうか。これらはGOOGLEが自動的にページ内の情報から吸い取ってユーザー目線で最適化してくれるようになるかもしれません。人工を掛けて書き分けたタグの設定時間は無駄になるかもしれません。
CMSの管理画面やプラグイン、広告や分析ツールを提供する各プラットフォームの高度化、どんどん最適化され、昔より便利になっています。
FB広告の管理画面を見たり、GA4の画面を見ていると私たちのような一人のディレクタのツールの扱い方だけ・WEBマーケティング的な知識だけで結果に大きく差が出る、介在できる範囲が昔よりは大分狭くなっているような気がします。そんな中で、限られた予算で最大限の効果を作ってゆく必要が有ります。
この先、WEB広告の管理画面を眺め続けて、CPA(1問合せ獲得単価)を改善できるのか。
もしくはCPAだけ改善出来ればそれで良いのか。
どうしてもそんな思いが浮かんできます。
コンテンツ、商品・サービス・組織・事業・会社そのものを作る事が正解なのではないか。
当社が推し進めている、建築業界の商品・サービスをクライアントと作ることなのではないか。
その為には納品型のWEB制作の矛盾を解消し、塩漬けになったWEBサイトを再生し
WEB運用という手法を進めてゆくべきと思っています。
この手法を取り入れて頂いたクライアント様とともに、クライアントの商品・サービス・組織・事業・会社を作り、それをWEB制作者として表現致します。
そして変化に強いクライアントの会社が運用出来た暁に、当社も一緒に変化に強い会社になる。
これから当社で育成してゆきたい人材像は、建築業界の経営者の気持ちが分かる、建築現場を知っている、知識が有る。それらにWEBデザイン力やマネージング力・分析力等の「WEB力」を掛け合わせた「経営力」×「建築力」×「WEB力」の3軸に強みを持つWEB制作者です。
納品型WEBからWEB運用にシフトし、エンドユーザーから求められる商品・サービスを作る。
WEB制作という技術的な表現の部分だけではなく、クライアントの会社そのものを作るお手伝いをしたいと思います。