【動画で解説】Google Geminiで何ができる?すごいポイント8選を徹底解説

Googleが開発した生成AI「Gemini(ジャミニ)」は、普段「AIとは関係ない」と思っている人にもおすすめの便利ツールです。
しかし「AIを使いこなすのは難しそう」「正しい答えを出してくれるか信用できない」という方も多いでしょう。
そこで今回はGoogle Geminiの特徴やChatGPTとの違い、モデルの種類、生活の中でできることとこれまでの生成AIと比べてすごい点もAI初心者の方でも分かりやすく解説します。
Geminiの具体的な使い方や使う際の注意点についてもお話しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次
Google Geminiとは

Gemini(ジェミニ)は、2023年12月にGoogle社が発表した高性能生成AIモデルです。
テキスト・画像・音声・動画など形式の違う複数のデータを並行して処理できる「マルチモーダルAI」で、これまでの生成AIと比べると情報処理能力と情報解析能力がアップしました。
ポイントは、データセンターなどの大規模な設備からパソコン・タブレット・スマホと手軽な設備まであらゆるプラットフォームで使える点です。
GeminiとChatGPTの違い

Geminiと同じく一般の人にまで広く知られている生成AIがChatGPTです。
この2つのサービスはよく比較されますが、細かく見ると得意分野などに違いがあります。
扱うデータの違い
Gemini | 文書(テキスト)・画像・動画・音声・コードなど多種多様なフォーマットのデータを解析できます。 |
ChatGPT | 主に文書(テキスト)データの分析を得意とし、画像・動画・音声の処理はあまり得意ではありません。 |
処理できる文字数
Gemini | 無料版は最大10万字まで、有料版は文字数の制限なく取り込めるため、長文の論文や法令集の内容も参照できます。 |
ChatGPT | 無料版は約1万字、有料版は約2.5万文字しか一度に処理できないため、主に一般的なホームページなどの情報を参照するのに長けています。 |
推論できる能力
Gemini | 自然言語(※)から推論を立てて情報を分析できるため、大まかなプロンプト(※)でも適切な回答を導ける能力が高いとされています。 |
ChatGPT | 推論能力はGeminiほど高くないため、細かいプロンプトを入力しないと思うような回答を得られない可能性があります。 |
※自然言語:人間が日常生活で使っている言語を指し、話し言葉や書き言葉が該当する。
※プロンプト:コンピューターシステムやソフト、AIに指示や質問するための文章
メリット
Gemini | 膨大なデータを処理できるため、ボリュームの大きい資料の要約を得意とし、情報源がGoogle検索であることから最新情報を踏まえたレポートが可能です。 また、推論能力が高いため、ユーザーが伝えたいニュアンスを汲み取って回答できます。 |
ChatGPT | 汎用性が高くテキストの解読に長けているため、回答の文章が自然で、異言語への翻訳も得意です。 また短くシンプルな質問応答もGeminiよりも回答が早くスムーズに利用できます。 |
デメリット
Gemini | ChatGPTよりも後発でありまだ開発段階であることから、汎用性は劣ります。 |
ChatGPT | 画像・音声・動画に含まれる情報の処理が苦手で、Geminiよりも参照する情報が古い場合も少なくありません。 |
Geminiモデルの種類|無料版・有料版の違い

Geminiは無料版と有料版があり、それぞれ特徴や使いやすいデバイスが違います。
無料版
無料版モデルは「Gemini Pro(ジェミニ・プロ)」「Gemini Flash(ジェミニ・フラッシュ)」「Gemini Nano(ジェミニ・ナノ)」の3種類あり、ユーザーから種類を選択できるだけではなく、使うシーンに合わせてGoogle側で最適なタイプを既に組み込んでいる場合もあります。
Gemini Pro
Gemini Proは、汎用性が高くて一般の人でも使いやすい人気のモデルです。
元々、Googleの生成AIサービス「Bard」に搭載されていましたが、2024年2月にGeminiに機能が統合されました。
Googleアカウントを持っていれば誰でもすぐに無料で使えます。
Gemini Flash
Gemini FlashはGeminiのモデルの中でも一番処理が早い軽量タイプで、情報処理量の少ない簡単な指示に素早く高品質で対応できます。
もちろん、Gemini Flashもテキスト・画像・音声などを同時に読み取るので、シンプルな質問に対して効率的にテンポよく回答を得たい人から人気のモデルです。
Gemini Nano
Gemini Nanoは、スマホなどで使うことを想定して効率的に作られたモデルです。
他のモデルとは異なり、サーバーへアクセスしないでも情報処理できるため、オフライン環境でも使用できます。
例えば、インターネットと繋がっていない状態でも、SNSやメールなどの返信メッセージを提案できたり、動画・音声データをテキスト要約可能です。
有料版(Gemini Adbanced)
Gemini Adbanced(ジェミニ・アドバンスド)は、無料版よりもさらに高度な機能が搭載された生成AIです。
PDFの文書や画像の中に含まれる文字も認識できるので、膨大な資料の解析に使えるだけではなく、レシートや請求書の管理などにも活用できます。
また、AIが重要な点をピックアップして要約する機能も無料版より高いので、契約書や約款、法令集の要点を把握したい時にも便利です。
画像から情報を抜きとり、テキストデータ化できる機能も人気のポイントです。
例えば、会議メモを写真にとって「この内容をわかりやすく要約してGoogleドキュメントで文章にまとめて」というような指示にも対応できます。
2025年4月時点では、Gemini Adbancedのモデル名は「Gemini Ulrla(ジェミニ・ウルトラ)」と呼ばれていて、料金は月々2,900円です。
登録してから2ヶ月間は無料で使えて、さらにGoogle Oneのストレージが2TB(テラバイト)使える特典やDeep Researchを使えるサービスも付くので、気になる方はぜひ登録して機能の高さを確認してみましょう。
Geminiの「できること」・「すごい点」

Google Geminiを使いこなすと、仕事・勉強だけではなく日常生活の効率性が高まります。
Geminiの主な「できること・すごい点」は以下の8つです。
- 多様な最新情報を読み取れる
- 文章・図表・画像を生成できる
- パフォーマンスが高い
- 学習処理能力が高い
- 自然言語処理能力が高い
- 直感的に誰でもすぐに使いこなせる
- 安心の情報セキュリティ
- 充実した拡張機能
では、それぞれ詳しく紹介します。
多様な最新情報を読み取れる
Geminiは、テキスト・画像・音声・動画に含まれる情報を、比較的正確かつスピーディに認識できます。
また、データの参照元はGoogle検索で上位化されているサイトがベースなので、リアルタイムに最新情報を収集する点もポイントです。
文章・図表・画像を生成できる
Geminiは文章はもちろん、リストに図表、画像まで生成できるため、報告書やレポートから、メールの返信メッセージ、イベントチラシの文章など、様々な資料の作成をサポートできる点が魅力です。
例えば、「居心地のいい和モダンなカフェの画像を作って」と指示すると、1分足らずで以下のような画像が無料で生成されます。

パフォーマンスが高い
Geminiは他の生成AIと比較しても様々な分野でパフォーマンス(正答率)が高い点も特徴です。
最新のGemini2.0は、以下の分野でほとんど70%以上を叩き出しています。
- 数学
- 物理学や化学
- 人文学
- 言語翻訳
- 大学レベルの推論問題
- 動画での質疑応答
- コード作成
特に、言語翻訳の正答率は86%、コード作成は80%、57 科目のシンプルな質問への回答は85%以上の正答率です。
また、GeminiはPython(パイソン)やJava(ジャバ)、C++(シープラスプラス)などいくつものプログラミング言語を理解できるので、人(エンジニア)よりもレベルの高いコードを作り出せる点も大きな強みと言われています。
学習処理能力が高い
フォーマットの違うデータを並行して処理できる能力をネイティブマルチモーダリティと呼び、Geminiはこの能力が高いと言われています。
ネイティブマルチモーダルAIによって、膨大なデータから重要な点を抽出し、人が気が付かない情報を見つけ出したり、新しいパターンを提案できたりできる可能性も期待されているのです。
また、GeminiのAIは、言語やデータの形式問わず短時間でたくさんの情報を読み取るだけではなく、ユーザーの入力したプロンプトや導き出された回答、それに対するユーザーからのフィードバックからも学習し、さらに精度の高いレポートを出すこともできます。
自然言語処理能力が高い
Geminiは、人が日々コミュニケーションを取るために使う言語も分析できます。
そのため、これまでのAIチャットとは異なり、ユーザーの質問からその意図や文脈を理解して最適な回答を導き出せるだけではなく、「相手が不愉快にならないメールの返信メッセージを考えて」などの曖昧な指示にも対応できます。
ちなみに、Geminiに「いいレポートをありがとう」とお礼を言えば、「お役に立てて嬉しいです!頑張ってください!」というようなユーザーの状況に合わせた返信メッセージもきます。
直感的に誰でもすぐに使いこなせる
Geminiはパソコン・スマホどちらで使う場合も、画面を見ただけで誰でも使い方をすぐに理解できるようにわかるようにデザインされています。
基本的な操作は、「聞きたいこと・知りたいこと」をボックスに入力するだけです。

そのため、生成AIに初めて質問する人でも直感的に使いこなせて、特別なスキルは必要ありません。
情報セキュリティの安全性が高い
Geminiは情報漏洩への対策も取られています。
オンライン環境で機密性の高い情報やプライベートな情報を扱うと、漏洩が心配という方も多いですよね。
ビジネス用に展開されているGemini for Google Workspaceには、「入力データを学習させない」機能が搭載されているため、セキュリティ面も安心です。
また、無料版のGeminiでも質問や回答の内容をAIに学習させないように「アクティビティを管理・削除する」設定もできます。
参考:Google|Geminiアプリヘルプ|Gemini アプリ アクティビティを管理、削除する
このほかにもGoogleはセキュリティリスクの低減や外部チームによるレッドチームテスト(※)を定期的に実施していると公式発表しています。
※レッドチームテスト:サイバー攻撃に対する耐性を確認するテストで、サイバー犯罪の検知や回避、無効化の技術を高める訓練
拡張機能が充実している
Geminiの有料版ではGoogle Workspaceと連携して、以下のような作業も可能になります。
- GmailやGoogleドキュメントなどと連携して、より高品質な回答を作成する
- Googleドキュメントの内容を読み込んで内容を要約する
- Google スプレッドシートのデータを分析して、見やすい表やグラフを作成する
- Gmail のメールボックスや送信履歴から知りたい情報をリストアップする
- Googleカレンダーと連携してスケジュール管理や他の人とファイル共有をする
また、Gemimiをカスタマイズできる機能「Gem(ジェム)」を使えば、作業履歴やAIとの会話履歴から、ユーザーの好みや業務内容に合うサポートへ変化していきます。
参考:Google|Geminiアプリヘルプ|Gemini アプリでGemを使用する
使い方次第で日常生活や仕事・勉強の作業効率を大幅に高められます。
【初心者向け】Geminiの基本的な使い方

Geminiは、「AIの知識が全くない」「パソコン操作はあまり得意でない」という方でも使える生成AIサービスです。
使い方はシンプルで、友人や家族とメールなどでやりとりするような感覚で使えます。
では実際の使い方を見てみましょう。
※今回はパソコンで使用する場合の手順を紹介します。
ステップ①Geminiのサイトへアクセスする
まずは、Googleの検索画面でGeminiと検索し、トップに出てきたページをクリックしましょう。

ステップ②指示・質問を入力する
ページに入ると文字を入力するボックスが表示されるので、あとは会話形式で指示や聞きたい質問の文章を打ち込むだけです。

今回は「東京でこれから戸建住宅を建てるのですが、使える補助金や減税制度について教えてください。」と聞いてみます。
ステップ③レポートを確認する
指示・質問の内容やネット環境にもよりますが、1〜5分程度で回答のレポートが表示されます。
ちなみに、今回の「東京でこれから戸建住宅を建てるのですが、使える補助金や減税制度について教えてください」という問いに対する回答にかかった時間は、1分程度です。

これだけだと概略しか分からないですし正確な情報か不安なので、詳細を確認できるように「情報の引用元を教えてください」と聞いてみます。

こちらが投げかけた追加の要望に対しても、数秒でサイトリンクの一覧が出てきます。
このように、人が調べると1時間以上かかる情報も、Geminiを使うと5分以内で分かりやすく確認できるのです。
ちなみに、有料ではありますがGeminiのDeep Research機能を使うと、回答の中に引用元のURLが含まれて表示されます。
ステップ④Geminiと会話してみる
ステップ③までで知りたい情報は得られますが、ぜひ試しにGeminiと会話をしてみてください。
Geminiはまるで人間と話しているかのような自然なチャットをできます。

今回は、回答に対して「ありがとう」と伝えると、以下のようなメッセージが返ってきました。
どういたしまして。お役に立てたなら幸いです。
戸建住宅の建設は大変なことも多いと思いますが、補助金や減税制度をうまく活用して、理想の家づくりを実現してくださいね。
このように、どこか人間味を感じるメッセージを送れる点もGeminiの特徴で、ユーザーが繰り返し使いたくなるポイントとも言われています。
AIと人間とのコミュニケーションはまだ未知数ですが、将来は回答に対してお礼を言うなど誠実な対応をとることによって、ユーザー自身の個人特性を知る上で重要な情報として収集・蓄積されるようになるとも言われています。
まずは身近な質問からGeminiに聞いてみて使い方を確認してみましょう。
Geminiを使う際の注意点

Geminiは作業効率がアップする画期的なサービスですが、使う際には注意しなくてはいけない点があります。
- 回答の正確性が100%ではない
- 情報はGoogle検索の上位ページから優先的に採取されるので、回答の内容にバイアスが入り込む可能性がある
- 質問の意図がうまく伝わらない可能性がある
- 質問の仕方によっては思うような回答を得られない可能性がある
- 音声認識の精度はまだ低い
- インターネット上にある情報しか参照できない
- まだまだプライバシーや情報の漏えいに関する心配がある
実際に、Geminiの画面下には「Gemini は不正確な情報を表示することがあるため、生成された回答を再確認するようにしてください」とデフォルトで表記されています。

Geminiはまだまだリスクを理解した上で使う必要があります。
Geminiの回答をそのままレポートや発表資料などに引用しないように注意しましょう。
そのため、Geminiを使う場合は「最終的に自己責任」であることを忘れないことが重要です。
まとめ|生成AIは機能を知ってから使う

Google Geminiは、シンプルで使いやすく、私たちの作業効率を一気に高められる画期的な生成AIです。
ただし、まだ開発段階であるため、機能と特性を知った上でうまく活用することが重要です。
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