事業を絞る事とそのタイミング | ミライスタイル

事業を絞る事とそのタイミング

皆さんは日ごろ経営されていて「事業は1つに絞ったほうが良い」と思いますか、それとも「リスク分散をするためにいくつも広げたほうが良い」と思いますか?

今日はふと、このテーマについて考えてみたいと思いました。

絞るか・広げるか。

会社にとって、とても重要ですよね....

個人的な意見にはなりますが、絞るか広げるかは、会社の成長段階と密接に絡んでいると思います。

当社は現在、「事業を徹底的に絞る」事で一点突破をする時期と考え「建築業界専門のWEB運用事業」に絞り込んでいます。更にその中でも特に自社の強みが生きるフィールドに絞り込んで事業を進めており、マーケットだけでなく価格帯・メニュー・技術・スキルセット・メンバーについても絞り込んでいます

何によって憶えられたいか」というドラッカーの名言は、個人にとっても会社にとっても大変示唆に富んでいると思います。自分の場合、仕事は突き詰めると「希少価値をどう上げてゆくか」という毎日なのではないか、と。

会社経営においては、この事業を1つに絞る事とそのタイミングがとても重要なのではないかと、最近思っております。

リソースの分散、そして自滅。。

会社員から外に出てみて最初にやったのは「何でもいいから課金出来る仕事を行う」という事でした。

WEB運用事業について、最初は建築業界だけでなく全業種のWEB運用を行っていました。

またWEB運用事業に加えて建材販売、建築設計事務所業務、建築計画の事業コンサルティング(PM)、ひいては総合資格学院で構造設計の塾講師まで、複数に広げていました。

仕事が無くなるのが不安だったからだと思いますが、その一方で、やってみないとどこに自分の可能性が有るかわからないとも思って、多方面に網をかけていました。

そのような状況で、ある程度飯は食っていけるようになったのですが、その頃の仕事は今から考えると滅茶苦茶にリソースが分散しており、日本全国色々な所に行っては失敗を繰り返しました。

起業初年度:法人化


日々失敗を繰り返しながら初年度で年間粗利1000万円を超える段階となりました。家族の時間は少しの間許してもらい、ここでやらないと討ち死にすると思って仕事に明け暮れました。

そして法人化をしました。先輩経営者から「1000万円が法人化の一つのライン」と聞いていたのが理由です。その通りにしてみました。

起業2年目:生産性を改善

そのまま顧客が増え続け、50社を超えるクライアントを当方とエンジニアさん1名で対応していましたが、じきに物理的な時間が足りなくなってきました。仕事は入り続けていましたが、儲からずに忙しくなる一方でした。

「何か手はないかな」と思って気づいたのが「5万円で購入したPCの動作の遅さ」でした。「この安物のPCのおかげで僕の人生はかなりロスしているんじゃないか?」そんな考えが浮かんできて、速攻でヤマダ電機に行きサーフェスPRO4の40万円位する最高モデルを購入しました。この事により、事業が複数に分散した状況でも導入後数か月で年間粗利が2000万円の水準まで伸びました。ちなみにPCの40万円は1週間で回収できました。

起業3年目:事業を1つに絞りこむ


でも、まだ何かがしっくりこない。。営業利益・経常利益は未だこの時点でマイナスでした。そこで、いよいよ「うまくいっていない事業を思い切って撤退しよう」と考えました。

絞り込むときは勇気が要ったのですが、最良の判断だったと思います。

事業を1つに絞るという選択が出来たのは、それぞれの仕事を短期間ながらも「自分なりにやり尽した」と思えたからかもしれません。

具体的には

①WEB運用事業→全業種行っていたものを建築業界に特化、価格・メニューも絞り込む
②建築PM事業→撤退
③設計事務所業務→撤退
④建材販売→撤退
⑤塾講師→撤退

という決定をしました。②~⑤はうまく行けば複数を組み合わせる予定だったのですが、全て規制の厳しい建築業界でアイディアとしては既に有りプレイヤーが多く、それぞれのフィールドで自分達の力が未熟、自分が前に出ないといけない局面が多くキャラに合っていなかった事、そして何より考えたのがミライスタイル=建築業界のWEB運用会社という想起されるような状況を作る為、複数に広げた事業を撤退しました。

事業を1つに絞り込んだ事で年間粗利は3000万円を超え、取引実績は80社を超えました。

ようやく正社員を雇いはじめ、個人で始めた事業にメンバーが増え始めました。年間粗利2000万円~3000万円が個人事業→組織に展開する時期、という事は何かの本で読んでいたのですが、全くその通りでした。


ようやく周りの大切なメンバーを助けたり、みんなの成長をバックアップしてゆける状況になったのは事業を1つに絞れた事が大きいのではないかと思います。

絞る事は、あの有名なランチェスター(:弱者の戦い方)の基本スタンスであったり、捨てる事が経営の本質である事は何となく知っていたのですが、自分達の会社でもそのような結果になりつつあります。

会社には事業を絞る時期・広げる時期があるのでは

当社の場合は
①最初は広げて(分からないので)
②その全てをやり尽くし
③次に事業を1つに絞り
④一点突破で伸ばす

という段階に来たのですが、もしかしたら今後

⑤その後リスク分散を行う為に事業を広げ、新たな顧客を創造する

というタイミングが来るかもしれないと思っています。
どうなるかは未だ分からないけど、何となく、、勘です。

ここまで語っておいて身も蓋もないのですが、このような順序で進めてきた当社は沢山失敗をしてきたと思います。初めから今の状況が分かっていたら、事業を広げずに絞り込んでいたかもしれません。でも起業当時の僕はとにかく動けるだけ動いて、一度広げてやり尽くしてみるしか方法が有りませんでした。

今までが失敗だらけなので、褒められた舵取りではないのですが
今後も自分なりにやってみたいと思います。

という事で、本日は事業を1つに絞る事とそのタイミングについて書かせて頂きました。
基本的には経営においての絞り込む事・捨てる事の大切さを日々感じています。

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