辻?健二郎建築設計事務所のWEB制作
和歌山の建築家 辻?健二郎さんのWEB制作を行っています。
実は辻?君は私の筑波大時代の同級生で、学生時代に一緒に卒業設計を行ったり、一緒に建築を見にいったりした仲で学生時代にその後の自分にとって大きな影響を受けた友人です。
もう10年以上前の話になると思いますが、前職時代のSE構法で設計事務所の窓口をしていた時に、目の前の案件で構造の問合せを頂いたときに久々に接点がありました。
その数年後私が独立して、今期になってお互い風の便りを辿って連絡があり、この度辻?君のWEBサイトを制作する事になりました。
建築家のWEBサイトの私の作り方の基本は、まず「その建築家の作風を邪魔しない」事を考えます。
建築家の作風は、その人の人となりから来る事が大きいと考えています。
その為、その人となりの部分を大事にして「その人の空気」をWEBデザインとして表現するようにしています。
まずは辻?君に事務所のこれまでの仕事と今後の方向性をまとめて頂きました。
そして初めの時点で、好きな雰囲気・好きなWEBサイトの参考URL等を、WEBデザインのヒントとして頂きます。
そのような材料を頂いて、今回私のほうで気にしたのは
・1PXライン特有の端正なデザイン要素と辻?君の建築の端部:端正なイメージを呼応させる
・若干の和テイストを感じる辻?君の建築に合わせた和の要素
・リュウミン体の持つ高級感
・余白を広めに設計する事による高知覚品質なデザイン
・淡さ、さりげなさ、ジャンプ率低め
・面白さ、分かり易さ、そして少しかわいさ
・WEBを触った時の気持ちよさ、質感
・10段階の6~7の若干の女性目線の色味
あたりのキーワードです。
これらを踏まえて、TOPページデザインの初稿に入りました。
こちらがその初稿になります。
この段階は、制作初期段階でデザインを見る事へのクライアントの期待が最も高まる、初稿という一つの大きなベンチマークで、WEB制作における一つの大きな見せ場になります。
その為、提出前に「これでクライアントが喜んでくれるか」を考え、納得がいくまでまな板の上でデザインを改善し修正を掛けます。
下記キャプチャがWEBデザイナへの私からの指示書になります。
その後、まずは静止画の状態でクライアントへのプレゼンテーションを行います。
この工程に費やす期間は2~3週間です。
下記キャプチャが、辻君からのTOPページデザインのフィードバックになります。
初稿をご覧いただいた辻?君に好き嫌いをお聞きしながら、辻君自らもデザインを作るようにチェックバックをしてもらいます。
その後、大枠の方向性が6~7割固まった時点で、HTMLやCMSに乗せたPCとスマホの挙動を設計していきます。
この段階をTOPコーディングと言います。
作風と合った動き、男性目線女性目線の区別、高級感質感、ジャンプ率等、各部を検証しながら静止画のデザインをコーディングに乗せて検証します。
この工程に費やす期間も2~3週間です。
現在、当社のエンジニア乾と共に、下層の各ページへの遷移をイメージしながら細部のチェックバックを頂いて、TOPコーディング修正と下層ページの構築を始めています。
そしてデザイン制作に没頭するだけでなく、公開後の運用や集客面にも徐々に目を向けるのがこの時期です。建築家のサイトは建築実例ギャラリーの見せ方がメインになるのと、ブログのライティングの方法等を、参考事例を見せながら話し合います。
月間検索数等のロジックから対象マーケットの大小の確認、設計事務所が持っているこれまでの仕事等の一次情報と、想定している当該のクライアントに合わせたSEOの手法との相性などを検討して進めていきます。
デザイン性や作風の訴求と共に、多くの見込み客に閲覧される集客力・プロモーション効果を下支えした器・運用に仕上げるべく制作を進めています。
公開は年内を予定していますが、残り2か月程度必ず辻?君にご納得いくWEBサイトに仕上げて、その後の活動もお供してゆく予定をしております。