会社の事業承継・行き先を考え始めてわかる事 | ミライスタイル

会社の事業承継・行き先を考え始めてわかる事

当社は今後、長く事業を永続させていく事を決めています。

 

その中で、最終的に会社の承継や行く先をどのように考えるかで、会社全体の動き方が変わってきます。

 

具体的には

 

①社員に承継

②子供に承継

③1代で終了

④M&Aで売却

⑤株式上場

 

といった行き先が有り、当社は④M&Aで売却、⑤株式上場を目指していません。①社員に承継するか、②子供に承継するか、の2つが現在は濃厚な状況です。

M&Aや株式上場を目指す場合、株価(時価総額)を上げていく必要が有ります。この場合会社の本事業の活動で営業利益を出し、純資産を高めていく方向性と株価を引き上げる方向性が一致しています。(※PER:未来への期待値が絡むものなので現況の純資産だけを見れば良い訳ではありません)

 

逆に社員や子供への承継を考える場合、利益を上げ預金残高・純資産を蓄積しながらも、事業承継・相続する際の税金等を考えて株価評価をコントロール(上昇を抑制する)するという相反する課題を両立させていく必要が有り、これが多くの中小企業の社長が取り組む課題といわれています。

当社は1事業1会社のシンプルなビジネスモデルで、透明性の高いP/Lを目指して経営しています。その場合、本業と関係の無い資産を持ったり、何が利益を生んだかの因果関係かが分からなくなる新規事業を混ぜたりせず、事業以外の資産を持ったり新規事業を行う場合は会社を別に作る、と決めています。これは当社の幹部社員が営業活動の結果に責任を持ち、その先に経営者人材を育成していく事にもつながります。

 

このような1事業1会社体制、幹部の育成、株価のコントロール等、行き先から逆算して複数の目的が有る場合に、メジャーな手として資産管理会社を持ってホールディングス化(持ち株会社化)をする、という方法が有ります。

 

ホールディングスというと、とても大企業のイメージが有りますが、実は社員20名以下の中小企業でも今の当社のように社長が40~50代になり、経常利益が継続的に出ていて純資産が積み重なってきた会社で取り入れる会社も多いといわれています。

 

現在当社では事業内容から考えて様々なメリットを享受出来、当社に合っている方向性として、ホールディングス化(持ち株会社化)を進めており5月ごろに完了予定です。そこで幹部の育成を行いグループ会社を分岐していき、新規事業を生み出していける体制を作りたいと思っています。また親会社で資産を持つ事で(株)ミライスタイルが万が一の時に親会社の資産から(株)ミライスタイルに寄付をしたり、親会社で借入(:グループファイナンス)をしたり、親会社から資本金を出して子会社を作ったり、相互を補完できる体制を作ろうと考えています。

会社を経営してクライアントとの取引を進めると会社のステージが上がり、預金残高が増える事で選択肢が増え、様々な手を思いつきます。新たな発見に満ちており、会社経営はこの上ない勉強がずっと出来ます。

当社の会社経営で得た成功や失敗体験はクライアントの社長様にも発信しながら進めますので、何かの際にお役に立てればと思います。

この先20年後、30年後までの未来や事業承継をイメージしてかじ取りしていく事で、当社にとって有利に働く戦略を会社の仲間達と共に学び、どんどん実践していきたいと思います。

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