オウンドメディア制作の流れ、制作会社の選び方|制作・運用費用の目安、成功のポイントなど解説

インターネットを利用して情報収集する人が多い現代において、「自社のサービスや商品の認知度を高めたい」という企業様におすすめの方法が、オウンドメディア制作です。
そこで、オウンドメディア制作の目的やメリット・デメリットから、制作の流れ、オウンドメディア代行会社を選ぶ際のポイントまで詳しく解説します。
建築分野に特化したWEBマーケティング会社であるミライスタイルの制作・運用成功事例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
オウンドメディアとは

オウンドメディア(Owned media)とは、企業が自社で制作・保有・運用するメディアコンテンツを指します。
※オウンドメディアの具体例は「オウンドメディア運用代行は実績重視で選ぶ|外注できる範囲、費用・契約期間の目安、成功事例を解説」のコラムを併せてご覧ください。
オウンドメディアは本来、紙媒体の資料などオフラインのものが多かったですが、インターネットやSNSの普及によって、現在では主に自社で制作するホームページを意味するケースが一般的です。
オウンドメディアを制作する目的(オウンドメディア制作で得られること)
オウンドメディアを制作するきっかけは企業によって異なりますが、共通する目的は主に以下の通りです。
- ・自社のサービスや商品の認知度を高める
- ・見込み客や潜在顧客を獲得する
- ・見込み客や潜在顧客の購買意識を高めて受注に繋げる
- ・優秀な人材の確保(採用の強化と効率化)
- ・リピーターやファンの獲得
オウンドメディアを制作するメリット・デメリット
オウンドメディアの制作に取り組む企業は年々増えていますが、事前にメリットに加えてデメリットを知っておくことも重要です。
メリット
- ・自社で制作すると広告宣伝費を抑えられる
- ・受注につながるユーザーを獲得しやすい
- ・コンテンツの形態は自由
- ・ブランディングしやすく、自社の強みやコンセプトを表現しやすい
- ・数多くのユーザーへリーチできる可能性がある
- ・地域を特定した集客が可能
デメリット
- ・制作に費用と工数がかかる
- ・成果が出るまで期間がかかる
- ・効果を出すためには継続的な情報発信が必要
- ・コンテンツの内容によっては多くの人に見てもらえない
- ・オウンドメディアと併せてSNSの継続的な更新が必要
オウンドメディアはオフラインの集客ツールと比べて費用対効果が高く、やり方次第では低コストで多数のユーザーへ情報を伝えられる点がメリットです。
ただし、効果的なオウンドメディアを制作するためには、手間と時間がかかり、さらに多くのユーザーの目に留まるためのSEOが欠かせません。
地域を特定した対策であるMEO、さらにSNSと相互でリンクし合うメディアミックスの手法など、包括的な方法を用いて初めて大きな成果を得られます。
そのため、自社でオウンドメディアの制作や運用をしてもなかなか結果が出ない会社は少なくありません。
SEO・MEOやSNSの運用と併せてよりオウンドメディアの効果を高めたい方には、オウンドメディア制作会社へ代行を依頼する方法がおすすめです。
※SEOやMEO、メディアミックスについては「ローカルSEO・MEOは同時&継続対策で集客しファンを獲得|具体的な方法・ゴール、注意点」のコラムを併せてご覧ください。
オウンドメディア制作会社の対応範囲
オウンドメディア制作会社の業務内容は主に以下の通りです。
- ・ホームページ制作(構成・デザイン・初期アップロード)
- ・ホームページのメンテナンス
- ・ブログや記事、事例集などのコンテンツ制作
- ・SEO・MEO対策
- ・ホームページのアクセス数分析や効果測定
- ・SNSに投稿するコンテンツ作成や運用
ただし、オウンドメディアの制作代行を請け負う会社の中でも、対応範囲はそれぞれ異なり、一部の業務に特化した会社から全てをトータルサポートできる会社まであります。
そのため、オウンドメディア制作会社を選ぶ際には、どの業務まで対応してもらいたいのかを確認しましょう。
オウンドメディア制作の流れ

オウンドメディアは単に会社が発信したい情報をまとめるだけものではなく、それをインターネットユーザーへ広めてこそ、集客などの効果をもたらします。
オウンドメディアを制作する際は、以下8つのポイントを押さえましょう。
初期費用・1年の運用費用の予算を明確に決める
オウンドメディアの制作を本格的にWEB運用を代行会社へ依頼すると、プラン内容に応じて制作費用と継続的な運営費用が発生します。
オウンドメディア制作を始める場合は、まずかかる初期費用と年間の運用費用を確認し、経営の負担にならないか確認しましょう。
集客の課題を洗い出す
オウンドメディア制作によってどのような課題を解決したいのか把握しましょう。
集客で自社が弱い部分を洗い出すと、作成すべきコンテンツの形態が定まります。
例えば、若い年代の人をターゲットにしたい場合はスマートフォンで見やすいページ構成やわかりやすいデザイン、SNSとの併用が必要です。
ターゲット・ターゲットにアプローチするためのキーワードを設定
どのような属性の人をターゲットにするかや、そのターゲットにコンテンツを見てもらうためにはどのようなキーワードを盛り込むべきなのかについて考えましょう。
マーケティングにおいて、ペルソナの設定は経営戦略に大きく影響します。
※ペルソナ:自社のサービスや商品に適した架空のユーザー像を指し、年齢・性別・職業・居住エリア・家族構成・ライフスタイルなどを細かく設定するほど、効果的な戦略を立てられる。
まず、自社の狙うターゲット層と、そのターゲットが興味関心を持つキーワードや悩み・課題の解決につながるキーワードを見つけましょう。
オウンドメディアと並走させるメディアを決める
オウンドメディアと併せてマーケティングで用いられるキーワードに、「アーンドメディア」と「ペイドメディア」があります。
アーンドメディア
第三者が所有するブログサイトや比較サイト、まとめサイトなど
ペイドメディア
利用料が発生する他社所有のプラットフォームやチャンネルなど(各種広告やコマーシャル、利害関係のあるスポンサー記事)
これらの他に重要な情報拡散ツールであるSNS(ソーシャルメディア)を組み合わせる企業が増えています。
ペルソナに応じてより効果的にサービス・商品の認知度を高められるメディアを選びましょう。
運用の優先順位を決めて予算を配分
自社サイトやSNS、その他業界ポータルサイトなど複数のメディアを並行して運営する場合、優先順位を決めて予算配分することが重要です。
- ・自社サイトへ定期的にコンテンツを投稿する(制作や投稿を外注する)
- ・Googleなどにリスティング広告を投稿する
- ・InstagramやYoutubeなどでSNS広告を投稿する
- ・SEOやMEOをWEB運用会社に依頼する
※リスティング広告:Googleなどの検索エンジンにおいて、検索結果画面の上位に表示されるテキスト広告で、キーワードごとに課金できる。
※SEOやMEOについては「ローカルSEO・MEOは同時&継続対策で集客しファンを獲得|具体的な方法・ゴール、注意点」のコラムを併せてご覧ください。
業態や会社規模、サービス・商品の内容によって、これらをどのような予算配分で取り組むべきかは異なります。
予算に応じてオウンドメディア制作・運用の設計をする
広告宣伝にかける費用は会社によって様々で、オウンドメディア制作のコストは自社で手掛ける範囲と外注する範囲によって細かく調節できます。
そのため、予算額に応じて制作するコンテンツのボリュームを検討しましょう。
ステージ | 費用に影響するポイント |
---|---|
オウンドメディア立ち上げ | サイトのデザイン・ページ数・階層数・写真や画像、バナーの数など |
オウンドメディア運用 | SEOを目的としたコラム記事の作成・事例集やカタログ、価格表、イベント情報の更新・動画や画像などSNSにも転用できるコンテンツ作成 |
これらを調節して予算内で最大限の成果を出せるマーケティング設計を立てることが重要です。
期間を定めてオウンドメディア制作・他メディア整備
オウンドメディアの効果を分析して改善するためには、ある程度の期間を設定して効果測定する必要があります。
運用期間は外注する会社などによって異なりますが、SEOの効果が出て実際に自社サイトの閲覧数が落ち着いてくるまでには最低でも3ヶ月以上かかるのが通常です。
コンテンツを投稿してすぐに効果が出ない場合は、半年〜1年ほどの期間を設定して戦略が正しいかを判断することも必要になります。
自社のホームページ以外にSNSなど他のメディアを組み合わせて運用する場合も、期間を決めて整備を進めましょう。
オウンドメディアを継続運用
オウンドメディアを集客や採用に繋げるためには、継続的な運用が欠かせません。
例えば、ホームページやSNSアカウントを開設して作り込んでも、投稿が最初だけだったり更新の期間が開いたりすると、思ったような成果を得られません。
実際にGoogleのキーワード検索結果には、そのサイトの更新頻度や最終更新日が反映され、高頻度で情報発信しているサイトや最新情報が盛り込まれているサイトは上位表示する可能性が高まります。
そのため、オウンドメディアの制作を検討する場合は、継続的かつ定期的に更新できる体制を整えましょう。
オウンドメディア制作会社の選び方

自社ホームページなどのオウンドメディアを所有する企業は会社規模問わず99%を超えています。(参考:総務省|令和5年度通信利用動向調査報告書(企業編))
しかし、中小企業など人員が限られる会社では、WEB運用に担当者を付けられなかったり、コンテンツ制作まで手が回らなかったりする会社も少なくありません。
そのため、オウンドメディアの運用を外注するケースが増えています。
ただし、オウンドメディアの制作や運用を請け負う会社は数多いため、その中から自社と相性の良いところを選ぶことが重要です。
豊富な制作・運用実績を持つ制作会社を選ぶ
オウンドメディア運用代行の会社を選ぶ際は、ホームページとそこに載せるコンテンツの制作や、製作後の運用実績が豊富な会社を選びましょう。
制作・運用実績が豊富な会社は、さまざまな業務形態と会社規模のサポートに対応でき、予算や希望に合うマーケティング戦略を提案できます。
「こんなオウンドメディアを制作したい」と思える実績を持つ制作会社を選ぶ
オウンドメディア制作会社の実績を見る際は、その数に加えてこれまで手がけたサイトの雰囲気も確認しましょう。
構成やデザイン、コンテンツの内容・質をチェックして、「こんなオウンドメディアを制作したい」と思える実績がある会社を選ぶのがおすすめです。
ホームページのデザインは会社のコンセプトや社風を表現する重要なツールなので、実績のレパートリーが豊富な制作会社を選びましょう。
運用のサポート体制が手厚い制作会社を選ぶ
オウンドメディアの制作に加えて継続的な運用まで任せられる会社を選ぶ際は、どのような手法を用いてどのような結果を出しているかも確認しましょう。
ホームページの運用だけなのかSNSの投稿まで任せられるのか、リスティング広告の手配まで委託できるのかなど、具体的なサポート内容を事前にチェックしておくと安心です。
オウンドメディア以外のメディアにも対応している制作会社を選ぶ
コンテンツマーケティングを成功させるためには、オウンドメディア(主にホームページ制作や運用)に加えて、SNSの運用が欠かせません。
利用するSNSによって、制作すべきコンテンツはコラムやブログなどのテキストだけではなく、画像や動画、最近ではVRムービーなど多岐に渡ります。
そのため、オウンドメディア以外のメディアにも対応できる制作会社を選びましょう。
自社運用のサポートも対応可能な制作会社を選ぶ
オウンドメディアを効果的に運用するためには、ある程度のコストをかけて継続する必要があります。
しかし、企業によって適切な広告宣伝費やWEBマーケティング手法は様々です。
最初のうちだけ外注して、軌道に乗ったら自社でWEB運用する会社も珍しくありません。
しかし、SEOやMEOなどを含むWEB運用の方法は、日々変化します。
そのため、自社でWEB運用する場合も、プロにサポートしてもらう方法がおすすめです。
オウンドメディア制作会社の中にはお客様の自社運営サポートは業務外のところもあるため、事前にその点も確認しましょう。
オウンドメディア制作・運用を制作会社に依頼する費用の目安

オウンドメディアの制作や運用にかかる費用は、企業の広告宣伝費予算を立てる上で欠かせないパーツです。
制作費用の目安
オウンドメディアの制作費用は、外注する業務内容や依頼する会社によって異なります。
“ミライスタイル”では、新規サイトの構成やデザイン、公開までを「170〜250万円/サイト」程度で承っております。
ただし、月間アクセス数の目標値やオプションサービスによって費用は細かく変わりますので詳しくは弊社までお問い合わせください。
運用費用の目安
オウンドメディアの運用費用も、サイトの規模やサービス内容によって幅があります。
“ミライスタイル”では運用プランに応じて1サイトにつき、「20〜45万円/月」程度で承っております。
SEO記事の本数やYoutube動画の作成も含めて、100万円/月以上でサポートさせていただいているクライアントも少なくありません。
WEB運用にかけられるご予算をお伝えいただければ、最適なプランを提案いたします。
【番外編】オウンドメディアを自社制作・運用する費用の目安
オウンドメディアの制作や運用を外注せず全て社内で完結する企業もあります。
WordPress(ワードプレス)などの無料ツールを使えば、サーバー使用料など年間2万円程度でホームページを作成・運用できます。
ただし、オウンドメディアを制作しただけでは集客が難しいため、維持管理にかかる人件費は継続的に発生します。
また、効果測定する際もチェックするポイントを誤ると、効果的な改善策が見えません。

オウンドメディア制作・運用を成功させるポイント

オウンドメディアの制作とその後の運用を成功させるポイントは、主に以下の5点です。
- ・集客に関する課題から導き出された“軸”を変えない
- ・良質なコンテンツ(記事・動画など)を継続的に生み出す
- ・社内と社外のスタッフで連携して効率的な運用体制を整える(長期的な運用が可能に)
- ・月単位の短期的目標と、年単位の中長期目標を立てる
- ・目標に対する達成率をこまめに確認し、トライアンドエラーを繰り返す
通常業務をこなしながらこれらのポイントを押さえてオウンドメディアを制作・運用することは決して簡単ではありません。
そのため、これからメディア構築を始める方は、まずミライスタイルの個別診断をご利用ください。
「自社サイトを改善したいが何からやればいいかわからない」という方は、お気軽にご利用ください。
オウンドメディア制作・運用を制作会社に依頼して成功した事例

ミライスタイルでは、これまで多数のオウンドメディア制作と運用を成功させた実績があります。
その中から3例を抜粋し、ポイントを紹介します。
SEOコラムで求める顧客へ効果的にリーチ

こちらは、オウンドメディアの制作から運用、継続的なコンテンツ制作までトータルでサポートさせていただいているクライアントです。
ペルソナに響くキーワードを選定し、SEOを目的として月10本以上のコラムを投稿しております。
コラムを含めたコンテンツは、まさに“会社の資産”です。
今では月10〜15万ほどのアクセスを得て、クライアントの事業戦略にフィットする見込み客へ効果的に情報発信しています。
アクセス数獲得に特化した対策キーワード選定

こちらは地方の英語塾が自社運用してきたオウンドメディアを途中から運用させていただいた事例です。
弊社へご相談いただく前は平均で月間100アクセスほどでしたが、ユーザーが求めるトピックスを網羅できるSEO記事を集中的に積み上げたことで、月間30,000アクセス以上を獲得できるサイトにまで成長しました。
オウンドメディアはB to Bにも効果的

こちらは、建材メーカー様のホームページリニューアルからコンテンツ制作、継続的な運用までお任せいただいている事例です。
オウンドメディアはB to Cで効果的と思われがちですが、近年はB to Bの業態でも高い成果を出しています。
※B to C:Business to Customerの略称で「消費者向け取引」を意味し、企業が個人消費者へサービス提供する構図を指す。
※B to B:Business to Businessの略称で「企業間取引」を意味し、企業から企業へサービス提供する構図を指す。
WEBご担当者様がWordPressで自社制作したサイトを、より集客力の高いサイトへ生まれ変わらせるために、デザインや構成を大きく改修しました。
リニューアルと同時にSEO記事を月3本のペースで積み上げたことにより、運用から1年ほどで月間アクセス数100〜300程度から60,000アクセスにまで増加し、それが着実に受注拡大へつながっています。
「自社サイトを一新したいがどのようなサイトにするか決めかねている」という方は、ぜひご覧ください。
まとめ
オウンドメディアの制作は、自社のサービスや商品の認知度を高めて受注を拡大するために欠かせないステップです。
どの会社に制作や運用を任せるか迷っている方は、会社選びや成功するためのポイントを押さえましょう。
WEB運用を攻略するためには、自社の戦略や思いに沿ったプランを提案できる会社がおすすめです。

ミライスタイルは、建築業界に特化したWEB制作会社です。
インターネット広告・各種SNSの運用、アプリ開発などについても対応し、建築業界のWEB活用を幅広くサポートしています。
【WEB幹事の『工務店・建築会社に強い優良ホームページ制作会社16社をプロが厳選!【2023年版】目的別におすすめ』にて、ミライスタイルが紹介されました。】
また、建築業界に特化したホームページ制作・運用に関する、オンラインセミナーを定期的に開催しております。
ミライスタイルは、全国からお問い合わせいただけるホームページ制作・運用会社です。
オンライン個別相談を毎日開催しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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