営業活動のコモディティ化について | ミライスタイル

営業活動のコモディティ化について

私は、これまで経営しながら「他社といかに逆を行くか」という事を模索ながら経営をしてきた、という傾向があります。

その中で、この成熟社会で現在強く思っているのは商品・サービスだけでなく「営業もコモディティ化(同質化)していないか」という事です。

これは私どもの業界もそうなのですが、何でも真似るところから始まるものと思います。

その中で「営業手法も競合他社と横並びになっている部分が有るのではないか」という事です。

例えば

・問合せを取るために、テンプレ化されたメールを送る
・問合せが有ったらテレアポを取りにいく
・資料ダウンロードをされた後は営業電話を携帯まで追いかけて掛ける
・LINEで週末イベントの通知をテンプレで週末に固めて何社からも送られてくる
・見学会に足を運んだら着座を求められアンケート記名し、後日電話で営業された

等といった営業活動はどの顧客も「似たり寄ったり」で「うんざり、、」しているのが普通です。

営業活動は真似る真似られるを繰り返し、いつの間にかすべての会社が同じ方向に向かい、「顧客がそれをされて嬉しいか?」という視点が置き去りになっている事が沢山あります。

当然、受注活動は重要です。その為に営業部の社員を入れて、給料を支払わないといけないとなると、受注をたくさん取る必要がある、なので営業するというのは気持ちはわかります。

では逆に質問したいのが、そもそも営業というものが必要なのかという考え方に立つと、いかがでしょうか。

ブランディング活動は「営業(売る)をなくす事を目的」に取り組んでいる会社も沢山あります。

営業しなくても良いものを作る、究極の憧れです。

また、営業の方法としてモデルハウスの見学を記名も受け付けもなく「敢えてだれでも自由に出入り可能」としているケースや、最近では無人のモデルハウスを運営してユーザーが自由に見学できる仕組みなども有ります。下記は私の友人の社長が事業を行っているサービスで、多くの工務店に取り入れられています。

スマートモデルハウス

当たり前の前提を疑う事から、このような新たなサービスが起こるのではないか、と思います。

そして営業活動のスタイルは会社の目的によって変わってくるものと思います。

例えば、急いで上場させなくてはならない業種なのか、そのビジネス・商材は売り上げをそもそも拡大しないといけないのか。売り上げを伸ばさないと会社の目的が達成されないのか、と答えは様々です。

営業部が有る事が普通といった事ですら、前提を疑ってみるようにすると新しい発想が出てくる事に気づきます。

営業も顧客目線で考える、という発想は出来ないものなのか。

営業活動もそうですが、私たちが作っているWEBサイトの作り方・WEB運用手法についても言える事です。

常に競合との違い・抜け道を考える目を持つことは重要です。

徹底的に真似るというのは仕事のコツの中でも一つの格言のような使えるコツの一つです。なのですが、そればっかりになるといつの間にか競合と一緒になっていて、本来考えるべき顧客目線が抜け落ちていないか?という事を考えると、さまざまな手が浮かんできます。

これは現在の当社の自社の営業活動・クライアントの営業活動双方にとって、どちらにも言える事だと思います。

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