不動産のWeb広告|Web広告を始める前に理解すべきこととは
「不動産でWeb広告をするにはどんなことから始めればいいの?」とお悩みの方。Web広告は、不動産業界だけでなく他の業界でも積極的に採用されています。自社でも導入を検討している方も多いのではないでしょうか。とはいえ、Webの知識がないとできないからと諦めてしまいがちです。そこでこの記事では、不動産業界におけるWeb広告について概要から説明します。これからWeb広告の導入を考えている方の参考になれば幸いです。
目次
不動産の業界が利用できる集客方法
一般的に不動産業界では、以下4つの集客方法があります。
- チラシ・ポスティング
- ポータルサイト
- リスティング広告
- 自社のWebサイト
集客する方法は、ターゲットによって変わってきます。まずは、それぞれの違いやメリット・デメリットについて説明します。
チラシ・ポスティングの特徴
チラシやポスティングは、新聞の折り込みや街角でチラシを配るなど、誰もが1度は見たことがある集客手法です。集客するエリアを決めることで、狙った場所にピンポイントで訴求できます。エリアが決まってしまうので、チラシを配った場所のチラシしか情報を載せられません。狙った場所に対する広告の効果は高いですが、リーチできる層が少ないのが懸念点です。
チラシ・ポスティングのメリット
- 限定したエリアに対して集客をすることができる
- スペースを取って特定の物件をアピールすることができる
チラシ・ポスティングのデメリット
- 配布エリアが限定されるのでアプローチできる層が狭い
- 新聞の購読者が減りリーチできるお客様が減少
ポータルサイトの特徴
ポータルサイトとは、複数の案件をまとめているWebサイトのことです。インターネット検索から集客を図ります。最近では、スマートフォンの普及により多くの方がインターネットを使っています。そのため、多くの集客が見込めます。またサイトに登録してもらうだけで、多くのユーザーをかかえることができます。お客さまの目に届きやすいですが、その分何かしらの特典がないと保有する物件が目立ちにくいです。そのため、物件の比較はされるものの、お問い合わせまで発展するのが難しいです。
ポータルサイトのメリット
- アクセス数が多いWebサイトに登録することで、お客さまの目にとまりやすくする
- オリジナル特典を付けることで自社物件が目立つ
ポータルサイトのデメリット
- 他社の物件があるためライバルが多い
- お客さまの目を引く特別なものがないと反応されない
リスティング広告の特徴
リスティング広告とは、インターネット検索した際に検索結果の上に表示される広告です。検索キーワードと関係のあるものを優先的に掲載します。不動産業界は、業界の規模や成約した時の単価が大きいです。そのため、広告費をいくつかに分けて集客しています。リスティング広告は、費用をかけるだけで検索結果の上位に表示されます。広告としての即効性があり、予算を使えるのであれば有効的な方法です。しかし、「恵比寿 賃貸」「横浜 アパート 相場」など、人気のあるキーワードの場合は、広告の単価が高くて広告の効果があまり得られない可能性があります。
リスティング広告のメリット
- すぐに物件をアピールできる即効性がある
- 契約を検討している段階のお客さまを獲得できる
リスティング広告のデメリット
- キーワードによって単価が高くて費用がかかる
- 競合他社が掲載しているので競争が激しい
自社のWebサイトの特徴
自社のWebサイトは、どこの不動産会社でも持っているのではないでしょうか。上手く活用できれば多くのお問い合わせを獲得できますが、実際に効果的に使えている企業はすくないです。自社のWebサイトを経由して物件を探してお問い合わせをもらえれば、広告にコストをかけずに売上を伸ばすことが可能です。とはいえ、Webサイトを集客に活用できていない会社の多くは、Webの知識や経験がない、もしくはサイトの更新が継続できないなどの理由があげられます。
自社のWebサイトのメリット
- 広告にお金をかけずに集客ができる
- 物件を掲載するスペースが気にならない
- エリアに関係なくニーズのあるお客様にアプローチできる
自社のWebサイトのデメリット
- Webサイト運用の知識や経験が必要
- 継続的な運用費やコストが必要
不動産のWeb広告に役立つ基本ツール
上記で説明した不動産の広告についてですが、Webの広告として扱われるのは「リスティング広告」や「自社のWebサイト」になります。ここでは、すでに「リスティング広告を出している」「自社のWebサイトがある」ことを条件に話を進めます。これら2つを使ってWeb広告を運用するには、
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- キーワードプランナー
の3つを使いましょう。それぞれのツールを詳しく解説します。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、トラッキング解析ツールです。「いつ」「どのページに」「誰が」「どこから来て」「どのページやサイトへ」などのユーザーの動きを分析することができます。Googleアナリティクスは、無料で高性能な機能を使えるだけでなく、導入することで大きな成果を上げた報告が多数あります。Googleアナリティクスでは、簡単にカスタマイズができるので導入しやすいツールとして有名です。また使い方がわからない場合でも、検索すればほとんどが解決します。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールとは、ユーザーがどんなキーワードで検索したWebサイトにたどり着いたのかを確認できます。先ほど説明した「Googleアナリティクス」は、自社のWebサイトにきてからのデータを解析していますが、「Googleサーチコンソール」は自社のWebサイトに来る前の検索段階を確認できます。
キーワードプランナー
キーワードプランナーとは、どのキーワードがどれだけ検索されている回数がわかります。検索される回数が多いほど、広告が表示される回数が増えます。広告として表示するのであれば、できるだけ多く検索されるキーワードを選びたいですよね。そんなときにこのツールを使うことで、大まかな検索回数を確認できます。特にリスティング広告では検索される回数を気にしてキーワードを設定すると、より効果的な成果がでやすくなります。
賃貸の需要を季節のトレンドから読み取る
賃貸の広告をするとはいえ、何も考えずに物件を紹介してもお問い合わせは増えません。そこで重要なのが賃貸の需要を季節から読み取ることです。例えば、真冬に海の見える物件を紹介するより、真夏に紹介したほうが物件を探している方が多くなります。極端ですが、北海道に行くとしたら「夏」と「冬」どちらがいいですか?と聞かれたら、大半の方が「夏」と答えるのではないでしょうか。そこで、季節や時期によってどんな賃貸を探しているユーザーがいるのかを確認しておきましょう。
1・2・3月の場合
1・2・3月は、春の新入学・就職シーズンの手前です。引越し準備を始める方が多いタイミングなので、不動産業界では一番忙しい時期ですよね。もはや、この時期の売上で年間の数字が決まってしまうほど。そのため、賃貸事業各社は「新規のお客さまを集める」「スムーズな入退去」が大切になります。お客様の多くが、「1R」「1K」「1DK」の間取りを探しているので、条件に合う広告を打つことで効果的な成果を得ることが可能です。
4月・5月の場合
4月・5月は、不動産業界の繁忙期を過ぎて一度落ち着くタイミングです。とはいえ、ゴールデンウィークを使って引越しをする方がいます。また6月の結婚シーズンに備えるカップルが多くなります。なので、2部屋以上の間取りを希望されるお客さまが多いです。
6・7・8月の場合
6・7・8月は、雨が多かったり蒸し暑くなる時期なのでお客さまの問い合わせが少ないです。この時期に引越しをするのは、転勤が多いサラリーマン層が予想されます。そのため、「1K」「1DK」の間取りを希望されるケースがメインになります。
9・10月の場合
9・10月は、繁忙期ではないですが一定のお問い合わせがある時期です。9月や10月に引越しを検討するお客さまは、転勤が理由のことがほとんど。そのため、9月から動き出すお客さまが多いです。
11・12月の場合
11月や12月に引越しを検討するお客さまは、結婚が理由になります。そのため、12月の年末までに引越しを済ませたいと考えている方が多いです。
不動産のWeb広告は時期を考慮して継続的な運用を
今回の記事は、不動産のWeb広告について紹介しました。Web広告は誰でも手軽に利用できるので需要が高まってきています。これからWeb広告の導入を検討するのであれば、まずはどんな物件を訴求できるかを洗い出すところから始めることをおすすめします。
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