【動画で解説】Googleリスティング広告とは?メリット・デメリットから費用、SEOとの違い、やり方まで簡単解説

Google検索から自社のサイトに少しでも多くのユーザーを誘導するために効果的な施策が「リスティング広告」です。
しかし「リスティング広告の出し方が分からない」「いまいちメリットを理解できない」という方も多いでしょう。
そこで今回はリスティング広告の概要とGoogleで対策する重要性、メリット・デメリット、具体的なやり方を初心者の方でも分かりやすく解説します。
ディスプレイ広告やSEOとの違いやこれから求められるSEO対策についてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
リスティング広告の概要とGoogle広告の重要性

リスティング広告とは、ユーザーがGoogleやYahooなどの検索エンジンでキーワードを入力した時に検索結果の画面に表示される広告を指し、検索連動型広告と呼ばれる場合もあります。
自社の商品やサービスと関連性が高いと思われる検索キーワードそれぞれに、広告費を払うイメージです。
Googleでは検索結果の一番上と一番下に広告となるホームページのリンクが掲載されるので、みなさんも一度は見かけたことがあるでしょう。

広告の上には「スポンサー」と表記されるため、ユーザーもオーガニック検索で純粋に評価されて上位表示されているサイトか、費用をかけて掲載するリスティング広告のサイトかを一目で判断できる仕組みになっています。
リスティング広告は各検索エンジンで表示されますが、その中でも特に重点を置いて対策すべきなのが「Google広告」です
Google広告はGoogle検索結果の画面に表示されるリスティング広告で、他の検索エンジンへ広告を出すよりも費用対効果が高いと言えます。
その理由は、ずばりGoogleが世界や日本国内で検索エンジンのトップシェアを獲得しているからです。
総務省の調べでは、パソコン・スマホ・タブレット全てにおいてGoogleが70%以上のシェアを占めていることから、広告費用が限られている場合は、Googleへ優先的に広告を出した方がより多くの人の目に留まる可能性があります。

ちなみに、Google広告は、設定したロゴ・サイト名・サイト内リンク・キャッチコピー・サービス概要などいくつもの要素で構成されますが、どこまで表示されるかはランダムです。

リスティング広告とディスプレイ広告・SEOの違い

リスティング広告と混同されがちなのが、ディスプレイ広告とSEOです。
どちらもリスティング広告とは性質や目的が異なります。
ディスプレイ広告との違い
Googleなどの検索エンジンに表示されるWEB広告はリスティング広告だけではありません。
ディスプレイ広告もユーザーが目にする画面に表示されます。
ディスプレイ広告とは、Webサイトそれぞれのページに配置された枠の中に表示される画像広告や動画広告で、バナーで表示されることが多いため、バナー広告と呼ばれる場合もあります。

リスティング広告もディスプレイ広告も自社サイトを知ってもらうきっかけとなる有効な方法ですが、表示される場所やターゲットに違いがあります。
リスティング広告 | ・検索結果画面に表示されるリンク付きのテキスト広告 ・検索意図がはっきりしているユーザーに訴求できる |
ディスプレイ広告 | ・サイトのページに配置される画像や動画で視覚的にイメージを伝えるタイプの広告 ・年齢・性別・場所などをカテゴリー分けして設定した幅広いユーザーをターゲットとする |
これらの特徴から、企業の業態や提供する商品・サービスによってリスティング広告とディスプレイ広告のどちらが適しているかは異なります。
SEOとの違い
自社サイトをより多くの人に見つけてもらうための施策がリスティング広告ですが、それ以外にも検索画面でサイトを上位表示させる方法が「SEO」です。
SEOとは検索エンジン最適化を意味する用語で、検索エンジンで自社サイトを検索結果の上位に表示させるための施策を指します。
リスティング広告とSEOどちらもサイトのコンバージョン率を上げるという最終目的は同じですが、そのアプローチや効果、コストに違いがあります。
リスティング広告 | ・一般的に、SEOと比べてサイトのクリック率が低い(「スポンサー」という表記が出るので、ユーザーに疑いや不信感のバイアスがかかりやすい) ・広告が投稿されればすぐに効果的な可能性がある ・広告の投稿を打ち切ると効果がなくなる ・広告費がかかる |
SEO | ・上位表示されたサイトがクリック率が高い(内容が高品質であることが証明されているため) ・Googleなどのアルゴリズムがサイトの内容を評価してから順位が決まるので、効果が出るまで時間がかかる ・多くクリックされたサイトは上位表示をキープできるため、継続的にクリック数を獲得できる ・自社で対策すれば基本的に費用はかからない |
つまり、リスティング広告は短期で効果が出やすい代わりに、費用をかけないと自社サイトへの訪問者数は増えず、SEOは効果が現れるまで日数がかかる代わりに一度上位表示されると継続的にサイトを見る人を獲得できる可能性が高いということです。
リスティング広告のメリット

リスティング広告を出すメリットを紹介します。
顕在顧客にピンポイントでアプローチできる
顕在顧客とは、すでに自身のニーズを明確に把握している顧客層を指します。
リスティング広告は特定のキーワードに広告を出せるので、知りたいことや解決したいことを認識しているユーザーに自社サイトの存在を知ってもらえます。
自社の商品やサービスとの関連性が高いキーワードにリスティング広告を出せば、近い将来顧客になるユーザーを獲得できる可能性が高まるということです。
効果が早く出る
リスティング広告はGoogleなどの審査をクリアすればすぐに広告が検索結果画面に掲載されます。
Google広告の審査期間は通常1営業日以内なので、早ければ広告を登録して翌日には効果が出る可能性もあるのです。
ターゲティングしやすい
Google広告は出稿する時間や曜日、地域を設定でき、さらにユーザーの性別・年齢・住んでいる地域・職業・日頃検索しているキーワードの傾向など、たくさんの項目でターゲットを絞り込めます。
そのため、自社で設定したペルソナに合う人を狙って広告を打てば、コストパフォーマンスを最大まで上げることも可能です。
効果を確認・検証しやすい
Google広告にログインすると、リアルタイムで広告費やサイトのクリック率などを確認できます。
つまり、費用対効果を常に監視できるということです。
広告の配信や停止、予算上限の引き上げも全てアカウント画面でどこからでも設定変更できるので、傾向に合わせて戦略をすぐに改善できる点も人気のポイントです。
リスティング広告にかかる費用目安と単価が決まる仕組み

ここで気になるのが、「実際にGoogleへリスティング広告を出すとどのくらいの費用がかかるか」という点ですよね。
費用目安
リスティング広告は、ユーザーが広告となるサイトをクリックした時に初めて費用が発生する「クリック課金制」を採用しています。
そのため、広告が画面に表示されるだけでは費用はかかりません。
クリック課金制で実際にかかる費用は請求されるまで確定しませんが、多くの企業は1ヶ月に20万から50万円を予算の目安としています。
Google広告ではキーワードによって1クリックごとに発生する費用は異なりますが、50〜100円程度が相場で、たくさんの企業がターゲットにする人気の高いキーワードほど、競合性が高く1クリックごとの単価は高くなるので注意しましょう
ただし、Google広告は事前にキーワードごとの予算上限額を設定できるので、コストの計画を立てやすい点がメリットです。
(例)1クリック50円の広告を出す場合
1000円÷50円=広告最大クリック数20回
1万円÷50円=広告最大クリック数200回
予算上限を設定すると広告料がそれに達した時点で画面への広告掲載が停止されますが、仮にクリック率が急激に上がって月の予算をオーバーした場合はその差額をGoogleが負担してくれます。
単価が決まる仕組み
Googleはリスティング広告の表示優先度をオークションで決めている点も重要なポイントです。
ユーザーが Googleでキーワード検索するたびに、広告オークションが自動的に開催されて、出稿元が設定した入札価格や広告の品質、ユーザーとの親和性などいくつかの項目によって瞬間的に表示される広告が決まります。
そのため、多くの企業が検索するであろう人気の高いキーワードにリスティング広告を出す場合は、以下の点を押さえましょう。
- 表示設定をユーザーが内容を理解しやすいように工夫する
- サイト内に掲載するコンテンツの品質を上げ
- 競合他社よりもGoogleにとって条件の良い入札価格を設定する
リスティング広告のキーワードと予算の決め方

リスティング広告の出稿を検討している企業の多くは「リスティング広告で効果を出しけど、かけられる予算は限られている」というところがほとんどですよね。
リスティング広告の予算を決めるポイントは主に◯つあります。
キーワードの関連性
関連性の高いメインキーワードを決めて、そこから派生するサジェストキーワードをリストアップする方法が基本です。
そこで便利なツールがGoogle広告の中のキーワードプランナーです。
キーワードプランナーにメインキーワードを入力して地域と言語を指定すると、サジェストキーワードがリストアップされます。

そこにはページ上部に掲載された広告入札単価の定額帯と高額帯が表示されるので、ワンクリックでいくらぐらいの費用が発生するかを確認できるようになっています。
上の画像では、ターゲットを日本国内に設定して「マンション リノベーション 東京」のキーワードにリスティング広告を出すと、1クリックで0.52ドル〜3.85ドルの費用が発生することが分かりますよね。
キーワードの競合性
広告単価の目安は競合性によっても変わります。
競合性とはどれだけの企業がそのキーワードをターゲットに広告を出しているかを表し、キーワードプランナーでは、キーワードごとの競合性も確認できるので必ず確認しましょう。
広告の費用対効果を重視する場合は、単価だけではなく競合性も見て狙うべきキーワードを選定することが重要です。
予算の総額は、新規顧客を獲得するのに費やす1人あたりのコスト、いわゆるCPAと、サイトのコンバージョン数それぞれの目標値から算出できます。
目標CPA値と目標コンバージョン数をかけた金額が見込める利益を下回ればリスティング広告を出しても赤字にならないと言うことです。
それを手掛かりに「サイトへ呼び込みたいユーザーの数」から逆算してリスティング広告にかけられる予算を決めましょう。

【初心者向け】Googleリスティング広告のやり方

Google広告(リスティング広告)の具体的なやり方を紹介します。
今回は初めて広告を出す人のために基本的な手順を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ステップ①Google広告のアカウントを作る

まずはGoogle広告のサイトにアクセスして、アカウントを作りましょう。
入力する項目は以下の4点のみです。
- ビジネスの名称と業種
- 広告をクリックすると表示されるページのURL
- YouTube チャンネルや Google ビジネスプロフィールのアカウント
- 広告料の支払い情報
Googleビジネスプロフィールは無料で簡単に作れますので、広告を出す前に準備しておきましょう。
ステップ②新規キャンペーンを作る

キャンペーンとはGoogle広告の単位で、個別のリスティング広告を指します。
管理画面左の「キャンペーン」をクリックして、そこからさらに青の+マークをクリックするとキャンペーンの作成画面に移動しましょう。
まずはキャンペーンの目標とターゲットを選択する画面になるので、それぞれ目的に合う項目を選びます。
自社の商品やサービスを広めたい場合は、目標を「販売促進」か「見込み客の獲得」に設定し、リスティング広告の場合、ターゲットは「検索」を選択してください。


次に達成目標を選択するボックスが出てきます。
選択肢は「Webサイトへのアクセス」と「実店舗への来店」があるので、どちらか広告を出す目的に当てはまる方をクリックしましょう。
「Webサイトへのアクセス」をクリックすると、ユーザーを誘導したいサイトのURLを入力するボックスが現れます。

ステップ③広告を出すキーワードを選ぶ

広告とリンクするWebサイトのURLを入力すると、そこから自動的に候補となるキーワードがリストアップされるので、そこから実際に広告を出すキーワードを選択できます。
もちろんそれ以外の人気のキーワードも選択可能です。
キーワードを決めたら、広告を出す地域と言語を設定してターゲットを絞りましょう。
キーワードを選んだら、メインで表示される広告のタイトルやその下に小文字で表示される説明文などを入力します。

画面上では入力内容が「広告の有効性」として「未完了・低い・平均的・高い・非常に高い」で評価されてオンタイムで表示されるので、色々試しながらスコアが上がるように工夫しましょう。
スコアを上げるポイントは、主に以下の3点と言われています。
- ターゲットのキーワードをできるだけ最初に含める
- ユーザーにとってのメリットをわかりやすく表現する
- サービスの具体的な内容を記載する
単語の順番を変えるだけでスコアに影響するので、慣れるまでは何パターンか入力する方法も試してみましょう。
ステップ④入札戦略と予算を決める
広告の内容が固まったら、次は入札戦略と予算を決めます。
Google広告では、キャンペーン作成において重視するポイント「クリック数・広告のインプレッション数・コンバージョン率」に応じて、最適な自動入札戦略プランが提示されます。

もちろん広告単価などを個別で設定することもできますが、まずはGoogleのAIが提案するおすすめプランから始めてみましょう。
入札戦略の次は1日の平均予算を入力します。
平均予算は上限金額ではなく「1ヶ月間その金額を広告費に費やしても問題ない金額」を意味します。

デフォルトでGoogle推奨の予算プランにチェックが入っていますので、最初のうちはそのままの状態で試してみて様子をみましょう。
もちろんこの時点で予算をカスタムで入力することも可能です。
ステップ⑤広告グループを設定する

あとはここまで入力したキーワードと広告グループに名前をつけて詳細を設定します。
広告グループでは、キーワードをテーマやターゲットごとに分けられるので、たくさんの広告を打つ場合に後から管理しやすくなります。
グループの種類は「標準と動的広告」があり、動的広告は指定したウェブサイトのコンテンツ内容と関連性の高いキーワードをGoogleがセレクトして自動的に広告を作成し掲載します。
そのため、先ほど入力した説明文を活かしたい場合は「標準」を選びましょう。
ちなみに、リスティング広告を初めてする場合はGoogle広告のページにアクセスすると「最初のキャンペーンを作成」というポップアップが出て、「セットアップ時間を短縮するため、情報を追加してください」と言う画面に移行しますが、そのほかはここまで解説した手順とほとんど変わりません。
ステップ⑥広告を入稿する
ここまでの手順で作成・設定されたリスティング広告を入稿すると、Googleが内容を審査を行います。
審査から実際に広告が配信されるまでに期間は、通常「1営業日以内」です。
参考:Google広告|広告およびアセットの審査ステータスを確認する
初めて広告を作る人におすすめのサービス
「どんな広告を打てばいいか見当もつかない」という人は、Google 広告コンサルタントの無料個別相談を利用する方法もあります。
参考:Google広告|専任のサポート担当が、あなたに最適な広告設定をご提案
アカウントを新規登録してから30 日以内であれば、電話かチャットで専任担当者からキャンペーンの作成や設定に関して無料アドバイスを受けられます。
ただし、サイトの内容についてのアドバイスは受けられないので注意しましょう。
そのため、リスティング広告に取り組む前に、自社サイトの状態を再確認することが重要になります。
リスティング広告のデメリット・注意点

リスティング広告はサイトのアクセス数アップの確率を上げるための施策ですが、費用をかける前に知っておいてほしいデメリットや注意点もあります。
- 顕在顧客がターゲットで幅広いユーザーの認知度を高めることは難しい
- 効果を維持するには継続的に費用がかかる
- 広告というだけで避けるユーザーがいて、クリック率が低い
- 多くのユーザーが検索する人気のキーワードは単価が高いため、広告の掲載回数が少ない
- こまめに分析や検証・改善をしないと効果が下がる
- 予算が少ないと十分なデータを採取できず費用が無駄になる可能性がある
- 高い確率で広告の効果を出すためには、専門的な知識や経験が必要
リスティング広告は費用をかければどの業態の会社でも効果が出るとは限りません。
また、予算を全てリスティング広告にかけても、顕在顧客よりも圧倒的に多い潜在顧客にはリーチできないので注意しましょう。
リスティング広告はSEOとの両輪が鉄則

リスティング広告は短期的かつ一時的な戦略、SEOは中長期的で安定した戦略です。
リスティング広告ではリーチするのが難しい潜在顧客※も取り込むためにはSEOの対策も必要になります。
※潜在顧客:自社の商品やサービス自体を認識していないが、それに関連するジャンルに興味関心がある顧客層
つまり、リスティング広告とSEOの両方を並行して進めることで、総合的なユーザーを獲得できるということです。
しかし、現実的には通常業務をこなしながらリスティング広告の管理とSEOに関連するサイトの改善をすることは簡単ではありません。
また、時間と労力、費用をかけてサイトの改善をしても、必ず集客や受注につながるとは限らないので、なかなか戦略を立てづらいケースも多数見られます。
そのため、リスティング広告とSEO、さらにGoogleマップへの対策であるMEO、SNSの運用をまとめて外注するプランを選ぶ企業が増えています。
リスティング広告にかかる費用に加えて外注費も必要ですが、プロの知見によってより高い効果を出せて、どの施策にいくらかけるかのコスト配分も相談できます。
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まとめ|リスティング広告とSEOで自社サイトをフル活用

リスティング広告は短期的にサイトへのアクセス数を増やす効果がありますが、持続するためにはコストがかかります。
そのため、中長期的な効果のあるSEOと合わせた対策が必要です。
ミライスタイルは、建築業界に特化したWEB運用会社です。
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