ローカルSEO・MEOは同時&継続対策で集客しファンを獲得|具体的な方法・ゴール、注意点

自社サービスの対象地域を限定している場合には、ローカルSEO・MEOが欠かせません。
そこで今回は、ローカルSEO・MEOの基礎知識から、具体的なやり方、メリット・デメリットと注意点について詳しく解説します。
建築分野に特化したWEBマーケティング会社であるミライスタイルまで寄せられる、ローカルSEO・MEOに関する“よくある質問”も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ローカルSEO・MEO対策とは

自社のサービス対象地域で着実に集客するために欠かせないのが、ローカルSEOとMEOです。
ローカルSEO対策とは|何を目指して実施するのか
SEOとは、Search Engine Optimizationの略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。
Googleなどの検索エンジンを使ってユーザーがキーワード検索する際に、自社サイトを上位に表示させるための施策で、今やホームページ運用における最重要ポイントと言っても過言ではありません。
SEOの概念は検索エンジンが普及し始めた1990年から進化し続けていますが、最近耳にすることが増えたキーワードが「ローカルSEO」です。
ローカルSEOとは、ユーザーが検索エンジンでキーワード検索する際に、ユーザーの位置情報(現在地や居住地)に合わせてサイトを上位表示させるための取り組みを指します。
日本国内でトップシェアを占める検索エンジンGoogleにおいて、ローカルSEOで成果を出すために重要なのは、以下の3点で自社サイトを表示させることです。
【ローカルパック】
ローカルパックとは、地域性の高いローカルキーワードを入力した場合や、「キーワード+地域」で検索した場合に、地図情報と併せて上位3つの会社情報が表示されるサービスです。
表示される情報は“Googleビジネスプロフィール”に登録されている基本情報に加えて、Googleレビューの星と口コミも含まれます。

【ローカルABCパック】
ローカルABCパックは、検索結果上位3社の情報がリストアップされる点ではローカルパックと同じで、コンビニや役所などのジャンル検索した際に表示される場合があります。
ローカルABCパックには口コミ評価が表示されず、上位3つの情報にA・B・Cとラベルがつき、地図上のマークとリンクする点が通常のローカルパックとの違いです。

【ナレッジパネル】
ナレッジパネルとは、Googleの検索結果画面横に表示される情報ボックスで、検索キーワードに関連する情報が要約されます。
ナレッジパネルの情報はGoogleによって自動生成され、WEB上で各サイトに掲載されている情報の中から、正確性や新鮮さ、権威性が評価されて引用される点がポイントです。
ナレッジパネルへ自社サイトの内容を表示させるためには、常に新しく正しい情報を更新することが必要になります。

ローカルパック・ローカルABCパック・ナレッジパックに自社サイトが表示されると、自社サイトの集客効果がさらに高まります。
MEO対策とは|ローカルSEOとの関係
MEOとはMap Engine Optimizationの略称で、Googleマップなどの地図検索エンジンで自社を上位表示させるための施策を指し、基本的な考え方はSEOと同様です。
海外ではローカルSEOという呼び名が一般的ですが、日本ではGoogleマップなどの地図アプリで自社のサービスや製品の認知を広げるための施策をローカルSEOと区別してMEOと呼ぶ場合もあります。
ローカルSEO・MEO対策と同時に取り組むべき対策|VSOなど
ローカルSEO・MEOと併せて取り組むべき対策がVSOとVSEOです。
【VSO】
VSOとはVoice Search Optimizationの略称で、音声検索において上位化するための施策です。
スマートスピーカーを利用して知りたい情報を検索する人が増えていることから、VSOの重要度が高まっています。
【VSEO】
VSEOとはVideo Search Engine Optimizationの略称で、Youtubeなどの動画コンテンツを上位表示させるための施策です。
動画コンテンツは通常のGoogleにおけるテキスト検索と異なるアルゴリズムを用いているため、タイトルや説明文、動画の内容に関連キーワードを盛り込むことで上位化できるとされています。
ローカルSEO対策のやり方|優先順位が高い6つの施策

ローカルSEOは受注獲得率が高い顧客へリーチする可能性が高いことから、地域を絞って営業活動したい企業様におすすめの対策方法です。
では、優先順位の高い施策を紹介します。
提供するコンテンツの優先順位を決めてリソースを確保|オウンドメディア・SNSなど
リーチしたいユーザーの年齢層や発信したい情報によって、提供するコンテンツの優先順位は異なります。
例えば、サービスの詳細や施工事例の豊富さを発信したい場合は、オウンドメディアでの記事発信が優先されますし、飲食店など口コミを重視する業種はスピード感のあるSNS発信が効果的です。
オウンドメディアとSNSの両方に全力を注いで情報発信することがベストではありますが、人員や費用のリソースが限られている場合は、優先順位を決めて対策しましょう。
提供するコンテンツを相互につなげるリンク設計
オウンドメディア内の情報を充実させることもSNSを定期更新することも、WEBマーケティングにおいて重要です。
そこでさらに効果を高めるための施策が、オウンドメディアとSNSの相互でコンテンツをリンクさせて“ファン”を増やす作業です。
自社サイトで掲載した記事からSNSへ、逆にSNSから自社サイトへ相互でユーザーを誘導し合うことによって、さらに自社サービスや製品の理解度や認知度が高まり、受注獲得の確率が上がります。
Googleビジネスプロフィールに成果獲得に必要な情報を登録
オウンドメディアとSNSで提供するコンテンツが蓄積されてきたら、Googleビジネスプロフィールへ必要な情報を登録しましょう。
Googleビジネスプロフィールへ会社情報を入力して初めてローカルパックへ表示されるチャンスを得られます。
Googleビジネスプロフィールへは会社の基本情報に加えて、サービス内容に関する内容も登録できるため、入力内容の充実性も重要です。
- ・会社の所在地と電話番号
- ・自社サイトのURL
- ・衛生・安全対策(飲食店や医療機関など)
- ・写真やロゴ
- ・創業時期や女性経営者、LGBTQ・SDGsへの取り組みなど自社の特色
- ・サービス表や価格表
- ・見積もりリクエスト機能
良好なレビュー獲得
ローカルSEOを成功させるためには、ユーザーからのレビュー評価収集が重要になります。
Googleではユーザーの利益になる情報が評価されるため、レビュー数と星の数は検索結果の表示順位に大きく影響するのです。
また、ローカルパックにはレビュー数と星の数が基本情報と併せて表示されるため、良好なレビューを多く獲得すると自社サイトへの来訪率を上げられます。
良好なレビューの獲得には、自社サービスを利用した顧客へ投稿を依頼し、レビューが投稿されたら速やかにお礼の返信をすることが必要です。
ナチュラルリンク獲得
2024年のGoogleコアアップデートではサイトの権威性を重視するアルゴリズムが追加されたため、ローカルSEOでもナチュラルリンクの重要度が増しています。
ナチュラルリンクとは、自社サイト以外から貼られたリンクを指します。
他のサイトからリンクされるということは、それほど有益な情報があると評価されるのです。
ナチュラルリンクを獲得するためには、SNSで自社サービスを拡散したり、自社サイトへ検索ボリュームの大きなキーワードに関する記事を投稿したりする方法が有効とされています。
ただし、自社の業務内容と関連性の低い外部サイトからリンクを貼られても、AIにスパムと判断されて評価が下がる可能性があるため注意しましょう。
実施したローカルSEO対策の結果を分析|分析方法を紹介
ローカルSEOの効果を高めるためには、“トライ・アンド・エラー”が必要です。
施策の結果を分析して、改善すべき点や同業他社と差別化すべき点を見つけることが重要になります。
ローカルSEOの効果を測定・分析するための主な指標は以下のとおりです。
- ・流入キーワードの傾向と検索結果順位
- ・オーガニック検索での流入数
- ・コンバージョン数とコンバージョン率
※流入キーワード:Googleなどの検索エンジンを利用して自社サイトを訪問したユーザーが入力したキーワード
※オーガニック検索:スポンサー広告表示のサイトを除いた検索結果
※コンバージョン:サイトへ訪問したユーザーのサービス申し込みや購入、問い合わせなど具体的なアクション
これらの指標は、無料で使えるGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールを使うと確認できます。
その他、ローカルSEOの効果を分析したい場合は、獲得したい検索キーワードで自社やライバル会社のサイトが検索結果の何位に表示されるかを確認する方法も有効です。
上位表示されているサイトと自社サイトの情報内容を比較すると、改善策が見えてくる可能性があります。
改善策や課題が分かると、SEO戦略を立て直してより効果を高めることも可能です。
MEO対策のやり方

MEOを成功させるためには、ポイントを押さえて自社サイトを改善していく必要があります。
大体のポイントはローカルSEOの方法と同様です。
- ・サイトのドメインに地域名を入れる
- ・Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる
- ・良い口コミの収集とそれに対する速やかなお礼の返信を徹底する
- ・問い合わせツールや見積もりツールなどサイトの機能を充実させる
- ・Googleビジネスプロフィールへ写真・動画を追加する
- ・Googleビジネスプロフィールと各種SNSアカウントを連携させる
- ・提供するコンテンツに地域名を入れる
- ・検索ボリュームの大きい関連キーワードをカバーできるブログやコラム記事などを投稿する(地域名をサイト内に入れる)
Googleのアルゴリズムでは企業の地域性を分析し、どの地域のユーザーにとって有益なサイトなのかを判断します。
そのため、地域に特化していることが一目でわかるサイト構成はMEOを成功する上で欠かせません。
ローカルSEO・MEO対策のメリット・デメリット、注意点

近年は、年齢や収入問わず多くの方がインターネットを情報収集ツールとして活用しています。
インターネットの利用率は13〜59歳までで90%以上、60歳以上でも平均で50%を超えており、サービス・製品に関する情報収集や購入で活用する方の割合はインターネット利用者の約60%程度というデータがあるほどです。(参考:総務省|情報通信白書|インターネットの利用状況)
そのため、企業が顧客や収益を得るためにはローカルSEOやMEOが欠かせません。
ただし、ローカルSEOとMEOにはメリットだけではなくデメリットや注意点もあります。
ローカルSEO・MEO対策を実施するメリット
- ・地域を特定すると、同業他社のサイトとの競合性が低くなる
- ・地域を特定すると、集客や受注に直結する確率が高い
- ・従来のポスティングや訪問営業、イベント実施より費用対効果が高い
- ・すぐに受注へつながらなくても、企業・サービス・製品の認知度が高まり潜在顧客や見込み客を獲得できる
- ・ローカルパック(ローカルABCパック)やナレッジパネルは、ユーザーがサイトへ訪問しなくてもワンアクションで問い合わせや購入まで辿り着けるため、アクションするまでのハードルが少ない
ローカルSEO・MEO対策を実施するデメリット・注意点
- ・結果が出るまで試行錯誤が必要で時間がかかる
- ・複数の地域で対策すると効果が出にくい
- ・事業内容に合う検索キーワードが見つかるまで手間と時間がかかる可能性がある(複数のキーワードで対策が必要)
- ・定期的なサイトのメンテナンスが必要(Googleコアアップデートの内容に沿ったサイト構成の見直しが必要)
- ・コンスタントな情報更新が必要(長期間更新されていなかったり情報が古いと表示順位が下がる)
- ・ターゲット地域に特化しすぎると、地域外の顧客にアプローチできない
- ・口コミを収集する過程で低評価を受ける可能性がある
- ・SEOやMEOの知識や手法は日々進化しており、最新情報を常に入手する必要がある
- ・SEOやMEOを確実に成功させる方法はGoogleから公表されていないため、経験値も必要
ローカルSEO・MEO対策Q&A

ローカルSEOやMEOにチャレンジしたい企業様からミライスタイルへ寄せられるご質問を紹介します。
KWの見つけ方・制作したオウンドメディアの評価など、相談先がわからない
ローカルSEOやMEOで確実に効果を出すためには、まず集客につながる検索キーワード選定や自社オウンドメディアの客観的な評価が必要です。
「どこに相談したらいいかわからない」という方は、自社の事業と近い企業のサイト運営や管理の実績が豊富なWEB運用会社へ相談しましょう。
ミライスタイルは工務店・リフォーム会社・設計事務所・不動産会社・建材メーカーなど建築業界に特化しながも、幅広い企業様からWEB制作や運用をご依頼いただいています。
コンテンツを楽に検索上位に表示させる方法はある?
ローカルSEOやMEOは現代社会において重要な集客ツールですが、効果を得るためには時間と手間がかかります。
ポイントを全て押さえても結果が伴わないケースもあるため、ローカルSEOやMEOに人員やコストを避けない企業は少なくありません。
自社サイトやSNSの効果を高めたい方には、プロに外注する方法がおすすめです。
ローカルSEOとMEOをWEB運用のプロに外注するメリットは以下の通りです。
- ・試行錯誤する時間を省略できて効果が出るまでの期間を短縮できる
- ・事業内容に合い上位化を狙えるキーワードを提案してもらえる
- ・定期的なサイトのメンテナンスやブログ・コラム記事の投稿、SNS更新を代行してもらえる
- ・ローカルSEOやMEOの効果測定まで任せられる
これらのメリットを得られることから、費用をかけてでもWEB運用会社へ自社サイトのローカルSEOやMEO、ホームページの運用を依頼する会社が増えています。
SEO対策を外注する費用の目安を知りたい
ミライスタイルでは、WEB制作とWEB運用両方のサービスを提供しております。
サービス内容 | 費用目安 |
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WEB運用 (固定ページの改修、イベント・ブログ情報発信、幅広いキーワードをカバーできるコラム形式コンテンツの作成、効果測定と改善策のご提案) | 20〜45万円/月程度 |
WEB制作 (新規サイトの構成、デザイン、公開) | 170〜250万円/サイト |

まとめ
ローカルSEO・MEOはインターネットが重要な集客ツールである現代において、企業の発展に欠かせない施策です。
ただし、効果を実感するためには複数のポイントを総合的に対策しなくてはいけません。
コストや労力の問題を解決しつつ、ローカルSEOやMEOのメリットを得たい方は、プロへの外注をご検討ください。

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