経常利益について思う事

本日は、経常利益について考えてみたいと思いました。

売上総利益から人件費を含む販売費及び一般管理費を引いて営業利益が算出され、営業利益から受取利息、受取配当金、仕入割引などの営業外収益を加算・営業外費用を引いたものが経常利益なので

営業利益≒経常利益

となる会社が多いと思われ、当社もそうなっています。

この経常利益は、法人税の算定基準、会社の株価(時価総額)の算定基準、銀行借り入れの際の評価の一つになったりします。

いうなれば、「会社経営の、その時点の数字結果」になります。

プロの経営者である以上は結果は出さなければダメで、この経常利益はその分かりやすい結果の一つです。

一般的には「売上総利益の2割の経常利益が出ている会社は高収益」であるといわれ、当社でも指標の一つにしています。

そして毎日やり込んでゆくと、この経常利益なるものがとても奥深い。

経常利益を短期で出す事を求めるかどうかは、会社の進め方・事業の段階・価値観によっても大きく変わってくるからです。

WEB業界では、プロダクトによって資金調達方法がエクイティファイナンス(出資)中心かデッドファイナンス(借入)中心になるかかが異なり、ここで良く言われるのは、「スタートアップとスモールビジネスは違う」という話です。

「スタートアップとスモールビジネスは違う」の話
スタートアップ(:エクイティファイナンス中心・先行投資で変化の機を捉えドカンと当てる→成長曲線がJカーブ)とスモールビジネス(:デッドファイナンス中心・既存のビジネスモデルの改善中心→成長曲線が直線的)は異なり、プロダクトと経常利益に対する考え方は密接に紐づいている。それぞれの会社で成長曲線が異なるので、経営者の考え方によって短期のPLにこだわって経常を出すか、それを無視して投資を続けるかは異なってくる。

ちなみにうちの会社はWEB業界でも後者に該当しますが、ほとんどの工務店様・建築家様に置き換えても後者かと思います。

世の中会社はそれぞれで、経常利益は一概に短期で直ぐに出さなくては倒産するというものではない。

だけど、どちらにしても経営者である以上は「いつかは出さなければならない」ものでもある。

割と早い段階で経常を出す展開に持っていった当社も、事業を始めて3年間は経常利益を無視してというか出せずに投資し、ようやく会社を建設してきました。

経常利益を継続的に出せるようになったのは、本当にクライアントの前向きな取り組みとメンバーの日々の努力のおかげと思っております。

経常利益を出す事によって、最も重要な仕事を産み出す為の費用(ブランディング・広告宣伝等)・人材採用・チーム育成等の未来への投資を自己資本から行える環境が整ってきました。

現在は、このように建設してきた会社の事業を存続させるのが私の責務になります。

経営環境は常に激変していますので、変化に順応するために当社では経常利益の目標額を決めています。

現時点の当社の場合、正社員2名分が経常の目標額

経常は、結局何パーセント出せばいいのか?」といった議論がよく有ります。

中小企業においては

「経常利益15%は凄い」
「経常利益10%はかなり良い」
「経常利益5%でも十分良い」

などといった事が言われます。

これらは最大公約数的にはそう思うのですが、各社によってその答えは確実に異なると思います。

当社の今年度でいうと経常利益は10%程度の着地になりそうなのですが、手放しに良かったねという事はなく、経常を出し過ぎても未来への投資が少なかったという捉え方も出来る

現時点では、自己資本比率を高める事と人材の安定的採用の両立という部分に、経常利益を出す意味を見出しています。

これまで、採用の度に借り入れをしてきましたが、振り返るとこれは最良の判断だったと思います。

人材採用・チーム育成は、借りた額の何倍にもなって返ってきている実感が有り、借入する事で未来を買えたなと思うからです。

ただ一方で、おかげ様で利益を継続的に出せる会社になったので、今までのように自己資本比率を下げてまで人材採用で借り入れをする必要が無くなってきたなとも感じており、借り入れについては別の位置付けにシフトしてきています。

このような現況から、来期についてはディレクタ・エンジニア1名づつ、常に2名の正社員を新たに雇える経常利益を目標としました。

労働分配率(売上総利益における人件費率)から、その時点の正社員1名を雇うのに必要な利益額を算出出来ます。

エクセル上にそのマクロを組み、各部の変動要素と連携させて正社員2名分の経常利益を出し続ける為の大枠の戦略・現場レベルの戦術に落とし込み、週1回の役員会議にて経営メンバーと共有しています。

採用でうちの会社の門をたたいてくれるメンバーは、本当に一期一会という感じです。

ディレクタが1名来てくれる場合、エンジニアが1名来てくれる場合、そのどちらも被って2名同時に来てくれる場合、といったパターンが当社の現況から想定出来ています。

採用の機会を無駄にしないようにするためにも、毎年経常利益を出したいと思っております。

当社の今の状況では、常に2名の正社員採用に必要な経常利益

この目標額を超えてきたら、会社を強くするための採用活動以外の各部に投資しようと思っています。

経常利益の目標額・パーセンテージは、本当に会社の状況次第


PL/BSの中の数字については一般論は有るかと思います。

ただ、その一般論はとある一つの会社の答えにはならない可能性も高い

経常利益についても会社の状況次第のところが本当に大きいです。

現況の僕らにとっては、経常利益は「出さない事はなさ過ぎず」「出し過ぎず」と考え、人材と未来への投資を行うのが答えになります。

経常利益に対する価値観はそれぞれの会社で異なると思いますので、あくまで参考までに。

まもなく3月も後半、さあ今季もラストスパート。

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