お盆期間中のアクセス傾向と休み明けの集客のポイント
夏休み期間中も毎日制作エンジニアへのデザイン指示、運用クライアントのリスティングの調整・アナリティクスを眺めながら過ごしています。
夏休み中のアクセス傾向ですが、下記の3つがポイントです。
・オリンピック期間中7月23~8月8日あたりが最も下火
・本日16日から回復傾向で、明日以降も復活に期待が出来る状況
・8月8日 宮崎地震と南海トラフ地震警戒報道の影響が大
新築・リフォーム・BtoBに分けて、状況を解説します。
新築のWEBサイトの直近傾向
本日16日より回復の兆しが見られます。今年も予測した通り、7月末~8月10日くらいまでがアクセス最も下火でした。新築には特にその傾向が出ています。宮崎地震の影響は大きく、その傾向の有ったWEBサイトと無かったWEBサイトを比較してみます。
こちらが宮崎地震の影響がなかった新築の大きめのWEBサイト、SEOアクセスの推移です。上記のような波がマクロ的な状況と考えられますが、今年も1月・5月の長期連休明けが伸びています。また次の伸び期は8月後半~9月のお盆明けを予測していますが、この記事を書いている本日16日よりアクセス回復してきている兆しが見られます。毎年夏休みの後半の土日から回復していきますので、この後期待できます。最も期待が出てくるのは例年だと来週末、再来週末になりますのでクライアント様側では見学会やイベントの積極開催、各チャネル別WEB施策強化・ブログの更新頻度強化とイベントの積極発信をお願いします。
こちらは宮崎地震の影響が大きく出たサイトです。突発的に上がっている部分、耐震系のコンテンツが数多く蓄積されているものが地震系キーワードで流入しています。一度落ち着いた後で、オーガニック集客が見えてくると思いますが、基本的には16日より集客が戻ってきていると考えています。
リフォームのWEBサイトの直近傾向
リフォームは新築程は回復が顕著にみられるサイトが少ない状況です。新築同様に宮崎地震の影響の有無がサイトによってあるので、8日・9日の動きに注目していただければと思います。
リフォーム業界の大きめのWEBサイトの典型的な集客グラフがこちらです。この後は休み明けで基本的にはリフォーム業界も伸び期に入ると思いますが、一部断熱系リフォーム・窓業界等の冬場と相性が良い事業は、現在も下がり続けており厳しい状況です。今できる事・コンテンツの仕込みを行い、じっくり時期が好転するのを待ちます(必ず好転する時期は来ます)。
WEBサイトごとに個別差が大きいのがリフォーム業界のサイトの特徴となっているので、個別にクライアントごとの回答を導き出していきます。
BtoBのWEBサイトの直近傾向
BtoBも基本的には新築・リフォームのWEBサイト同様に、オリンピック期間の下火でした。休み中は問い合わせもアクセスも休眠期間と考えられるので、休みと平常時の格差は大きく出ます。宮崎地震の影響も個別差が有ります。
BtoBのサイトです。この後休み明けは集客の復活が期待できます。
すべてのWEBサイトにおいて、共通してやるべきこと
お休み明けは集客が期待できる時期に入ります。
基本的にはイベントや見学会・キャンペーンなどの企画・面談につながる企画を頑張ってみていただければと思います。
ブログ更新頻度は最低1週間に一度、理想は1日1度ペースで、イベント・見学会の1週間前の土日からは特に注力してみてください。書けば書くほど問合せに近づきます。問合せはブログ・FB・インスタ等、メルマガ・LINE・DM等で発信して、1つ1つ絞り出すように獲得していきます。
そこに
①WEB運用(SEO+UX改善・コンテンツ制作)
②リスティング
③MEO
の3つの基本戦略を組み合わせていきます。
まずは①だけに注力するという形も、WEBサイトの状況によってはOKです。
初めはリソースが分散するよりは、①に注力する方が良い状況のWEBサイトもあります。
続いてのポイントは一度SEOが大きく伸び期に入ったWEBサイトのコンバージョン率(問合せ率)の引き上げです。
昨今、新築・リフォーム・BtoB共通してコンバージョン率を引き上げるには、基本的に①WEB運用(SEO+UX改善・コンテンツ制作)だけでは足りません。
例えば、SEOの競合が強い地域系キーワードについては、エリアによって付加価値が大きく出せるリスティングでカバーする。
MEO対策はまずは戦える体制に初期のアカウントについて設計を行う必要があります。その上で社内の運用では特に写真投稿や口コミ獲得を重視してください。また何もしていないと気付かないうちに競合が強くなって順位が落ちますので、定点的に順位を計測して運用する必要が有ります。
またWEB運用を取り組まれて一定期間が経ち余力が出てきたら、①~③だけではなくSNSにチャレンジしてみてください。
建築業界のSNSで取り組むべきは以下の3つです。
④インスタ(+BtoBならFB)
⑤YOUTUBE
⑥LINE
SNSについて、まずは何よりインスタに着手します。
インスタについては既に競合性高く、最初に初速をつける為に広告がほぼ必須となる状況があります。
はじめは結果に直結する感覚が得られない時期が続きますが、積み重ねると必ず問合せにつながりますので、あきらめずに進めていただければと思います。またインスタに投稿できるショート動画は、他のこれから伸びる可能性のあるTIKTOK等にも展開できるので、インスタへの投資が今後のリスクヘッジにもなります。インスタに取り組むことはもはや建築業界のWEBマーケティングで必須と言えると思います。
まずはフォロワー1000人を目指して運用していただければと思います。
続いてYOUTUBEです。YOUTUBEの尺の長い動画系コンテンツは、地道に根気よく取り組むとコンバージョンをじわじわ生んでくれる効果が有ります。YOUTUBEで当社クライアントでも成功事例が様々出てきています。ノウハウ解説動画とルームツアー(施工事例紹介)の2つが主軸コンテンツです。ある程度試し打ちをしていただき、投稿がルーティン化が出来てきたら投稿頻度を3日に1度くらいに引き上げる事で、「動画を見る事がユーザー側の習慣になる」ような形まで育てられたクライアント様もおり、こうなると単発の動画での集客ではなく、群として集客が効いてくる状況となります。(※ただし、YOUTUBEを軌道に乗せるには相当な社内リソースが必要となるので、本腰を入れるにはかなり気合い・覚悟が必要となります)
LINEについては、農耕型マーケティングツールとして、面談獲得を最終CVRに据えて取り組みます。
他社と同質化した見学会の通知だけにしないように、投稿内容が埋もれないように面白く・工夫して企画するのがコツです。
LINEについては受注フローにおける後半戦:ファン化を深くする、という位置付けで行う事が多いのですが、当社のクライアントの場合はSEOのオーガニックアクセスが3万/月以上に育ったWEBサイトでは、TOPページやコラム末端ページでLINEの友達登録を促すポップアップ等を表示させるだけで、自然とフォロワーが増えている事例もあります。ある程度施策が進んだクライアント様にお勧めです。
直近のWEBマーケティングでは、これらを全て本腰を入れないとCVRが獲得できづらくなってきています。
これからWEBに注力される会社様は年々競合性は高まりますので、まずは根幹となる土台であるWEBサイトを作り、その後公開してからWEB運用(SEO+UX改善・コンテンツ制作)という置きっぱなしではなく常に事業の成長とともにWEBサイトを作り続ける、という運用方法にまずは走り出してみていただく事をお勧めします。
そしてこれらの施策について、根っことなってくるのは、当社に丸投げの状況にはせず
①事例の積み上げ・書き込み
②スタッフ/社長ブログの密な発信
③会社の建設及び、商材自体の組み立て
等
という形で社内にも運用体制を作り社内外が二人三脚で併走いただく、という原点は変わりません。
お休み明けは集客が伸びますので、問合せを1件でも獲得するべく社長様・WEB担当様のご協力が必要となります。
当社も出来る限りの施策を社員一丸で行っていきますので、よろしくお願いします。