ファンを増やす工務店向けの動画づくり|ホームページで集客効果を上げる方法
ウィズコロナによって新しい生活様式が求められる今、建築業界でもWEBを使ったオンラインセミナーや1対1の相談をできるようにする施策が増えています。
また、集客のために「動画」を企業ホームページに積極的に取り入れるケースも増えています。
しかし、いざ動画を作ろうと思っても、
「何を題材にしたらよい?」
という悩みに直面している方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際の建築関係のWEBの現状や実例などをもとに、工務店が「ファンを増やす」ためにはどんな動画を作成したらよいかということについて解説します。
目次
動画コンテンツのメリット
建築業界では、商品は「住宅などの建築」や「建材」、「不動産コンサルなどのサービス」です。
顧客に具体的な行動を起こしてもらうには、その商品・サービスについての詳細な情報を伝えて「信頼」を得ることが必要です。そして、WEB上で信頼を得る方法として、動画によって顔が見える安心感やWEB上で情報を率直に出し切ることが重要視されてきています。
企業への親近感や商品・サービスに対する信頼感を高める
動画コンテンツは、代表者や社員が出演することで視聴者に「信頼できる」という安心感を与えます。また、自身の経験をもとに話される言葉には説得力があります。
商品の説明ではなく、潜在顧客が求める業界情報を発信すれば、より企業を身近に感じて自然とファンがつきやすくなります。
このように、動画を「商品PR」ではなく「ファンを増やす」メリットのために発信する事例が増えています。
これまで外で行っていた行動をWEB上だけで完結する
建築系の動画では、モデルハウスやショールームをバーチャル体験できるという内容も増えています。
特に、コロナショックで緊急事態宣言が発令された以降は、モデルハウスやショールームへの訪問を自粛せざるを得なくなったため、外に出なくてもモデルハウスやショールームを詳細に見ることができる動画やプログラムの需要が高まりました。
住宅の完成見学会をインスタライブで生中継したという事例もあります。
このように、これまでは企業に来てもらえればOKとしていた部分を、WEB上で伝えるために動画が役立ちます。
お問い合わせがあったとき、WEBを通じてどのようにこれらの詳細な情報提供を的確に行えるかというフローをしっかりとシミュレーションすることが大切になります。
ネットユーザーの動向、志向の変化
情報は「読む」から「見る」へ
インターネット・ITの進歩によって、私たちの暮らしも今までのやり方とは全く異なる方法でどんどん効率化できるようになりました。
さまざまな目的に対する手段が多様化しているため、「効率を上げるためにどんな手段を選ぶか」が重視されている傾向にあります。
自由に使える時間(可処分時間)にどれだけ多くのことを楽しめるか、スケジュール、タスクの効率化に関心が集まっています。
逆に言えば、「待たされる、時間がかかる」ことを嫌う傾向があることも言えるでしょう。
そんな中で、文字を読むよりも気軽に、目だけでなく耳でも情報を入手できる「動画」の人気が高まるのは必然かもしれません。
ファンを増やすには何を動画化すればよい?
建築系YouTube動画の特徴、傾向
最近、「建築系YouTuber」と呼ばれる設計事務所や地域工務店のユーチューバーが増えています。
これまで、建築系の動画といえば、ハウスメーカーや建材メーカーの商品紹介動画が中心でしたが、現在の建築系YouTuberは直接的な商品、サービスのアピールではなく、「自社商品にこだわらない潜在顧客に対する有用な情報の提供」が中心です。
そして、特定のジャンルに関心や悩みを持つ層に向けたピンポイントで深い情報の動画は、再生数も伸びる傾向があります。
例えば、住宅新築を得意とする設計事務所や工務店で、住宅の断熱性についてなら、実際にあった施主からの疑問、質問をもとに作成するのがおすすめです。
例)
「住宅に気密性断熱性はどの程度必要?」「具体的な数値の基準はどれくらい?」
というテーマで、自社の信念や事例をもとに動画を発信します。
または、自社で使用している断熱材や気密工法の紹介と、その材料、工法を選択している理由についての解説なども1つのネタになります。
こうした情報は、これまでなら施主が施工会社を決めて1対1で打ち合わせをしてから手に入る部類の専門的な情報であり、なおかつ施主の知識がなければ質問も出ないため、詳しく伝える機会のない情報かもしれません。
これらの経験に基づいた専門的な情報の1つ1つは、潜在顧客にとって「安心の種」になります。1つ1つは小さくても、種が増えるほど、最終的な「花」である「住宅」という大きな買い物を依頼するに足る会社、人だ、と思ってもらうことができます。
自社の経験に基づいた生の声や事例を用いた動画は、潜在顧客を自社のファンに変える大きな可能性を秘めています。
動画コメントから、ターゲット層が求める話題をチェック
YouTubeなどの動画コンテンツには「コメント」機能があります。過去の動画のコメントから、自社のターゲット層に合う動画の傾向を掴むことができます。
工務店の動画なら、コメントは住宅を建てたい施主や住宅を売る側のメーカーや同業者などのコメントがつきます。
また、コメントには動画の内容にさらに突っ込んだ質問が書き込まれていることもあり、ターゲット層の悩みを知ることもできるためとても貴重です。
動画づくりの方針やテーマを決める際は、色々な先人達の動画の内容や再生数、そしてコメントもチェックしてみましょう。
ピンポイントな内容を多数アップする
動画を見てもらうためには「長さ」も重要です。あまりにも長く、内容が多岐に渡る動画は、途中で視聴者が見るのをやめてしまう可能性があります。本題の前に視聴者が離れてしまっては本末転倒ですよね。
そこで、1つの動画にテーマは1つと決め、テーマを深く掘り下げる内容にすることが重要です。見る人に負担を感じさせない動画の長さは、7、8分~長くても15分くらいが目安でしょう。
そして、最も重要なのが「定期的な更新」です。動画の1つを気に入ってもらうだけでは、企業自体を印象付けるには足りません。同じ投稿者の動画がある程度数があり、定期的に更新されることで「このユーザーをフォローすれば最新情報を知ることができる」とさらに信頼感が増していきます。
工務店ならではの強みを活かすには
工務店は、対応する地域が限られています。地域密着であることを活かして、その地域に対応した家づくりの手法や、独自にコストダウン方法として実施していることなど、「チェーン店にはできない、自社独自の取り組み、強みを生かした話題づくり」ができます。
構造や工法、材料、システムなど商品、サービスに対する「こだわり」を思い切り伝えることができるのも動画ならではです。文章だけでは伝わらない熱量をユーザーに届けることができるでしょう。
まとめ
動画コンテンツは、今すぐ客の集客ではなく、潜在顧客をファン化することで将来的に良い形でお付き合いできる顧客を生み出せる可能性を秘めています。
動画の数を増やすためには地道な作業が必要です。だからこそ、「コストに見合った内容の動画」になっていることが重要と考えます。
ミライスタイルでは、動画コンテンツの制作はもちろん、それぞれの企業のマーケティングの中での動画の役割を検討し、しっかりとファン獲得につなげるためのアドバイスをさせていただきます。
(株)ミライスタイルについて
弊社は建築業界専門のWEB運用会社です。
御社の商品/サービスのコンセプトを理解し、WEBサイトのデザインからご相談に乗り、WEBサイトから顧客に直接問い合わせをしてもらえる形作りを行ってゆきます。
弊社では、定期的に建築業界のセミナーを実施しています。
1回での受け入れは5社までと少ないのですが、その分密度の濃い内容をお届けし、ご好評をいただいております。
もちろんセミナーを通じず、直接お話をお伺いし、1対1ならではの積極的なお話をいつでもお伺いできますので、すぐにでもご相談ください。