工務店チラシの集客が落ちてきたらやるべきこと|連携すべきWEB施策も
かつての住宅業界では新聞の折り込みチラシやポスティングが主力でしたが、最近は集客力が落ちてきたと感じている工務店様も少なくありません。
今回は工務店チラシの集客力が落ちてきたときに確認すべきこと、とるべき対策を詳しく解説します。
目次
■チラシ集客はまだ有効なのか?
■工務店チラシの集客が落ちたらやるべきこと
■折り込みチラシと連携すべき施策
目次
■チラシ集客はまだ有効なのか?
・新聞チラシの効果は少しずつ落ちている
既に報道などで目にされている方も多いと思いますが、日本の新聞発行部数は年々減少しています。
※参照:日本新聞協会
一般紙・スポーツ紙合わせて2000年に5,300万部以上だった発行部数は、2021年時点で約3,300万部まで減少しました。
特にここ数年は毎年100万部以上減少が続いており、新聞折り込みチラシもジワジワと効きにくくなっている状況です。
今後も新聞購読者数の減少は続きますので、チラシの効果は減るという前提で考えておくべきでしょう。
・若年層には効きにくい
「若い人は新聞を読まない」ということも良く言われますが、データで詳しく見てみましょう。
2020年に新聞通信調査会がまとめたデータによると、20~40代で月ぎめ新聞を読んでいる人の割合は50%以下です。
特に結婚・出産を機にマイホーム購入を検討する20代・30代の購読率は20%台と厳しく、新聞チラシ効果低下の原因になっていることが伺えます。
今まで、新聞チラシは政治経済に興味を持つ高収入層にリーチしやすいと言われてきました。しかし若い世代の情報収集ツールはスマホに移行しつつあるため、当てはまらなくなっているのかもしれません。
逆に50代以降の購読率は60%以上と堅調なため、この世代をターゲットにした建て替えや二世帯などの住宅商品ならまだ効果も期待できそうです。
・チラシの役割と強み
新聞の折り込みチラシには、次のような強み・特徴があります。
- 手元に残しておける
- エリアを絞り込める
- 短期間で集客しやすい
- 信頼感を与えられる
スマートフォンでもブックマークはできますが、紙媒体の方が保存性や共有しやすさは優れています。
また配布エリアと日付も指定できるため、モデルハウスイベントや見学会に合わせて即効性が期待できるのもチラシならではの強みです。
一般ユーザーにとって新聞折り込みは費用が掛かるイメージが強いため、会社の信頼感をアピールできるのもメリットと言えます。
こうした新聞折り込みチラシならではの強みを活かせば、50代以降のユーザーをターゲットにするなら効果的と考えられます。
逆に20~30代ユーザーは紙媒体を読んだり保存したりする習慣がないため、あまり効果は期待できないでしょう。
■工務店チラシの集客が落ちたらやるべきこと
1:ターゲットを見つめなおす
先述したように新聞購読者数は年代によって大きく差がある状況ですから、まずはターゲットを見直しましょう。
例えば子育て夫婦をターゲットにしたローコスト注文住宅は、若年層の新聞離れによってチラシ効果が落ちてきていることが考えられます。
若い世代をターゲットにするなら、新聞チラシからホームページやSNSの集客に切り替えたほうが良いかもしれません。
逆にまだ効果が見込める高齢ユーザーが対象の住宅商品があるなら、バリアフリー・二世帯住宅などを打ち出すのが良いでしょう。
2:チラシ・WEBの連携
折り込みチラシを入れても問い合わせが来ない場合、ホームページやSNSとの連携も考えてみて下さい。
チラシ紙面では伝えきれないキャンペーンや情報も、情報量に制限のないホームページなら伝えきることができます。
前述したように新聞購読者は高齢層が中心ですが、今やインターネット普及率は全世帯で80%を超えています。
新聞チラシを入り口にしてWEBで情報を補足し、問い合わせにつなげる施策は十分効果が期待できます。
チラシ単体で集客を考えるのではなく、後述するオンライン施策との連携で取りこぼしを防ぎましょう。
3:目玉商品を作る
新聞チラシに限ったことではありませんが、大手ハウスメーカーやほかの地域工務店など多くの競合と比較される環境では、目玉となる強い商品を作ることも大切です。
「わかりやすく安い価格」「土地探しからの提案」「全棟天然素材」など、競合に埋もれない強みが無いとコンスタントな集客は難しいでしょう。
競合調査・自己分析・仮説検証を進め、エリア内の競合にない優位性・強みをつくりチラシで訴求しましょう。
4:イベントの立案
定期的に新聞チラシを打っても集客率が悪い場合、完成見学会やモデルハウスイベントを立案するのも一つの手です。
ただの折り込みチラシとより日付限定のイベント告知の方が、「今週家族で行ってみるか」と行動を促せる可能性が高くなります。
平常時のモデルハウス見学と比べて、イベントきっかけの方が来場ハードルを下げられるのもメリットの一つです。
プレゼントやお子さんが楽しめる工作教室、季節イベントなどをからめ、家族で出かけるきっかけを作るのも効果的。
■折り込みチラシと連携すべき施策
前述した新聞チラシとWEBの連携について、具体的な施策例を挙げてみましょう。
・ホームページ
自社ホームページと折り込みチラシの連携は、必ずやるべき基本的な施策です。
「詳しくはホームページで」と連携すれば紙面の説明量を減らせるため、分かりやすくキャッチーにまとめることができます。
チラシからホームページへの動線は、検索キーワード・URL・QRコードなど複数用意しておくのがおすすめです。検索キーワードをチラシに載せる場合、検索結果で1位に表示されるようにしておきましょう。QRコードなら流入数の効果測定も可能です。
現在はほとんどの方がパソコンではなくスマートフォンで検索しますので、ホームページをスマホ対応にしておくことも大切です。
せっかくチラシからホームページに流入しても情報不足だとガッカリされてしまうため、WEB側のクオリティも高めておく必要があります。
工務店ホームページの作り方については、こちらのコラムも参考にどうぞ。
・SNS
最近はインスタグラムやFacebookで住宅情報を探すユーザーも増えていますので、SNSの動線をつくるのも一つの手です。
SNSは情報を定期発信することでメルマガのような使い方ができ、チラシで自社を知ってくれたユーザーをつなぎとめる効果が期待できます。
最近はインスタライブによるオンラインセミナーや見学会なども一般的なので、最終的なゴールにつながりやすいのも大きなメリット。
注文住宅のSNS活用についてはこちらもコラムもどうぞ。
・YouTube
住宅業界でも動画コンテンツ活用は増えており、チラシとYouTubeを連携するのも効果的です。
例えばモデルハウスイベントのチラシにルームツアー動画を連携すれば、自然に流入を促せます。写真では伝わらないモデルハウスの魅力も訴求しやすく、来場率アップにもつながります。
動画制作は少し工数がかかりますが、ホームページ・SNSとの相性も良いので活用するメリットも大きいです。
動画コンテンツでの集客はこちらもご覧ください。
■まとめ
住宅業界におけるチラシ集客は徐々に効果が落ちていますが、アイデア次第でまだ活用の場はあります。
新聞チラシの集客効果が落ちてきたと感じたら、ターゲットの見直しやWEB施策との連携を考えてみましょう。
まだ効果があるうちに他の集客ルートも構築して、これからの少子高齢化に備えてください。
チラシとの連携も含めたWEB集客のことなら、建築業界専門のホームページ制作・運用会社ミライスタイルにご相談ください。
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