純資産は「月商2か月分以上”には”」する
B/Sで見るべきは、当社の場合「現預金と純資産」です。
パッとB/Sを見ると、左上と右下に目が行きます。
左上が分厚く、右下も分厚い形が理想です。
純資産と総資産がありますが、B/Sの縦幅:総資産が多いか少ないかは事業モデルによるので、あまり考えていません。
自己資本比率もあまり気にはしていません。
流動比率も当社のかじ取りの場合は大して考えていません。
一方で預金と純資産金額は常に意識するべきと思います。
右下に記載される純資産金額は「月商2か月分以上」を最低ラインとしています。
例えば、1期で苦戦を強いられたとしても、売り上げの5%を超えるような赤字を出す事が、当社の場合だとよほどのことがないと難しいです。売り上げの10%以上の赤字は一般的には殆ど出せないといわれています。
つまり仮に苦戦が続いて2期連続5パーセント程度の赤字を出し続けたとしても、月商2か月以上の純資産が有れば債務超過に陥りません。よほどの事がない限り、当社のように成長軌道に入った企業はこの月商2か月の最低ラインを切らなければ傾く事はないと考えています。
当社は最低ラインとして月商2か月以上をキープする形取っています。
オーナー社長は借り入れの個人保証を取られているので時には資産を切り崩す必要があります。
その為会社に残すか、簿外に残すか、個人に残すかを通算して舵取りする眼も持つべきと思います。
また当社のようにホールディングス形式の会社組織の場合、親会社に配当無課税で利益剰余金の範囲までは資金移動することができるので、2社でどのような戦略を打つかにもかかわります。
色々まとめていくと現時点の純資産の数字が空で言える状態と、その数字の最低ラインを言える事は経営者にとっては必要と感じます。
純資産は「月商2か月分以上”には”」しています。
理想は年商の20%です。
当社・私と同じような中小企業経営者の方は、1ケーススタディとして参考にしてみてください。