【令和版】ゼネコンから転職するならどんな仕事?おすすめの異業種を紹介
プロジェクトの規模や売り上げが大きいゼネコンの仕事はチャンスもありますが、環境の厳しさから転職を考える方も少なくありません。最近は転職にネガティブなイメージもなくなってきましたので、辛い思いをガマンするより新しいステージで活躍したほうが良いケースも多いです。
今回はゼネコンで培った資格やスキルを活かしやすい異業種への転職について考えてみましょう。転職先を検討する際のチェックポイントも解説します。
目次
■ゼネコン・建設業界のつらさ
■ゼネコンから転職しやすい仕事
■ゼネコンから異業種に転職する際のポイント
目次
■ゼネコン・建設業界のつらさ
転職を考える際は、まず今の環境の不満や悩みをピックアップし、解決できる仕事を探すことが大切です。
ゼネコンで働く方から挙がることが多いつらさ、キツさの理由を一つずつ見ながら、ご自身の環境や想いと照らし合わせてみて下さい。
・年功序列体質
日本の企業は総じて実力主義より年功序列体質が多いと言われますが、ゼネコンを含む建設業界は特に年功序列の傾向が強いです。毎年少しずつ年収アップするのは安心感もありますが、いくら頑張っても出世スピードが上がらないとモチベーションを上げるのも難しいですよね。
先輩や上司が強く意見が通りにくい社風だと改革もしにくく、古くからの慣習に基づいた効率の悪い仕事が残っているケースも多いです。体育会系のゼネコンも多く、入社直後の若手時代は毎日怒鳴られて精神的につらいという声も。
・労働条件が悪い
2019年に残業時間や有給休暇の取得などを盛り込んだ働き方改革法案が施行されましたが、残念ながら建設業では対応が遅れているところが多いです。時間外労働の上限規制の適用が建設業は2024年まで猶予されている点も、建設業の労働環境改善が難しいことを物語っています。
土日出勤や長時間労働で家族との時間が取れず、仕事のモチベーションが上がらない方も少なくありません。スキルアップのための勉強や資格取得など、余暇を成長に充てるのも難しいでしょう。
・転勤が多い
日本全国にプロジェクトを持つ大手ゼネコンの場合、数年単位の現場が終わると転勤というケースも多いですよね。たくさんの経験を積むことができる反面、引っ越しは家族にとって負担になりますし、単身赴任も辛いものがあります。独身の場合も会社以外に友人をつくるのが難しく、結婚しにくいといった悩みを持つ方が少なくありません。
・同世代が少ない
建設業界は総じて高齢化が進んでおり、同期や同世代が少ないのもつらいポイントの一つ。仕事のつらさや悩みを相談したいとき、なんでも話せる友人が社内に居ないのは精神的につらいものです。
部署内に若手が入らずいつまでも最年少といった状況だと、精神的にもキャリア的にもキツイ部分があります。
・クライアントと下請けの板挟み
工事を発注する元請けと下請け会社の調整役であるゼネコンの仕事は、板挟みになり精神的につらさを感じるケースが多いです。最近は減ってきたものの頑固な職人さんも多く、若いうちは上下どちらにも軽く見られやすいのもつらさの一因。
・現場監督は体力的にキツイ
ゼネコン内でも営業から内勤まで部門はさまざまですが、中でも現場の施工管理は体力的なつらさを感じる方が多い職種。現場に合わせて早朝から出勤しなければいけないうえ、現場が終わった後会社に戻って事務処理で残業が待っています。駅や公共施設などの現場では、夜間工事で昼夜逆転生活になることも少なくありません。
現場監督がずっと外にいるわけではありませんが、暑さ寒さも体力的なキツさの一因です。
■ゼネコンから転職しやすい仕事
・営業職
ゼネコンで培ったコミュニケーション・交渉スキルを活かせる営業職は、選択肢が多く転職しやすいのが特徴です。ハウスメーカーや工務店、建築資材メーカーなど、建築スキルや経験がムダにならない転職先も多いです。
営業成績が収入や出世に反映することが多いため、ゼネコンの年功序列体質が苦手な方もモチベーションを維持しやすいでしょう。
・不動産
一口に不動産と言っても規模や業種はさまざまですが、建築物の構造や作り方の知識を活かすには非常におすすめの業界です。
ディベロッパーや自社物件を運用している不動産会社では、改修工事の施工管理や発注側の業務でゼネコンの経験や知識が活きるでしょう。大手なら建設業界より比較的労働環境の整備が進んでいるケースも多いです。
・公務員
公務員試験に合格する必要がありますが、地方公務員の技術職は中途採用を行っていることが多く、意外と狙い目の転職先の一つです。
基本的には公共事業の計画・設計、入札や申請の手続き処理といったオフィスワークが中心となります。
外回りが無く休日出勤や長時間残業が少ないため、ゼネコンで体力的なキツさを感じている方にはおすすめの転職先です。
・WEB業界
建設・建築業界でも自社ホームページやオウンドメディアなどを使ったWEB広告の重要性は年々増していて、建設系の資格やスキルを持ったWEBディレクターの募集も増えています。大手ハウスメーカーやディベロッパーなどでも、自社メディアの運用やWEBマーケティングを行う正社員を募集しているケースも。
ゼネコンのスキルを全く異業種で活かすことができる、新しい働き方の一つです。
建設スキルを活かせるWEB業界の職種については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
【関連コラム】⇒ハウスメーカーから転職するならWEB業界がおすすめな理由
■ゼネコンから異業種に転職する際のポイント
・資格や経験を活かせるか?
全く未経験の異業種へのチャレンジだとしても、ゼネコンで培った経験や資格を活かせる職種はあるはずです。もちろん全くゼロからのスタートがダメなわけではありませんが、スキルを再利用できれば、収入や出世面で有利になるでしょう。
例えば多くの人間の調整役として大きなプロジェクトを動かした経験があれば、別の業種でもディレクターや営業職として活躍しやすいです。建設知識や資格と直接関係ない業界でも、活かせるスキルは必ずあるはず。
・今の悩みを解決できる仕事か?
せっかく勇気を出して転職をしても、ゼネコンの仕事で抱えている悩みを解決できなければ意味がありません。例えば年功序列の古い社風がイヤで転職したのに、安定性が強い公務員を選んでしまうと同じ悩みを繰り返す可能性があります。逆に残業や休日出勤が悩みの種なら、労働環境が良い公務員への転職で改善できる可能性は高いでしょう。
転職を考える際は、必ず今の職場に対する不満や悩みを明確にし、解決できる職種・業界を選んでください。
・将来性があるか?
建設から異業種にチャレンジする際は、その業界や職種自体の将来性もしっかりチェックしましょう。どんなにやりがいがあり条件が良い仕事でも、業界自体が縮小してしまうと食べていくのが難しくなります。在宅ワークが普及すればオフィス機器の需要が減るといったように、世の中の流れと業界の需要は変動するものです。
数十年先のことを完全に予測するのは不可能ですが、世の中全体のニュースや行きたい業界の動向をチェックすれば現在の状況はつかめると思います。毎日のニュースや関連書籍などを活用しつつ、将来性のある業界を選びましょう。
・独立の道はあるか?
収入や働き方の自由度を重視するなら、将来独立しやすい業界かという点もチェックしてみてください。転職直後は独立する気が無くても、将来経験を積んだとき考えが変わる可能性もあります。
ゼネコンで独立するのは資金繰りなどのハードルがかなり高いですが、例えば建設コンサルタントなら仕事を取れる人脈があれば不可能ではありません。
将来性の一つの指標として、独立のしやすさ、個人経営の比率なども視野に入れてみてください。
■まとめ:働きやすい職場を見つけて、素敵なライフスタイルを♪
ゼネコンはとてもやりがいのある仕事の一つですが、その分求められるスキルや体力の水準も高く、つらさを感じている方も少なくありません。転職にネガティブなイメージがなくなった現代、柔軟に理想の職場を探してみるのも一つの考え方です。今回の記事が、良い転職のきっかけになれば幸いです。
ゼネコンのスキルを活かしてWEBの仕事をしてみませんか?
ここまで読んで下さった方に向けて、少しだけ私たちのアピールをさせていただきます。
私たちミライスタイルは、建設業界専門のホームページ制作・運用会社です。クライアント様は工務店やハウスメーカー、ゼネコン・不動産といった建設業界限定のため、ゼネコンで培ったスキルや知識を存分に活かせます。
ゼネコンから異業種への転職を考えている方でもし興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。スタッフ一同、新しい仲間に会えるのを楽しみにお待ちしています。
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