建築系ホームページにおけるリスティング広告の方法 | ミライスタイル

建築系ホームページにおけるリスティング広告の方法

平野です。昨日も建築WEB制作の仕事に明け暮れました。

工務店・設計事務所さんのWEB運用から入り建築PM/CMを提供して、シナジーを高めるという展開で動いています。

出会った事のない建築分野の方々と、新しいネットワークを広げております。

建築+WEBという立ち位置で、建築業界に何かのお役立てになればと思います。

さて本日は、建築系ホームページにおけるリスティング広告の活用について書いてみたいと思います。

主に工務店さんのホームページでは主流の手法ですが、これまでの現場経験を元に、リスティング広告の効果的な方法についてまとめてみました。

この記事は、こんな人にお勧めです
・建築の事業をされている会社
・WEBからの問合せを安定させたい
・WEB広告の種類が多く、何が効果的なのかよくわからない

目次

リスティング広告とは

koukoku
リスティング広告とは、グーグルやヤフーでキーワードを検索した時に

・ページの上段
・サイドバー
・ページ下段

に表示される、テキスト形式の広告の事を指します。

リスティング広告の種類

リスティングには

・Google adwords
・Yahooリスティング

の2種類があります。
どちらも機能としては似ている部分が多いですが
それぞれの検索エンジンの利用者層の傾向からして

・googleは対企業向け
・yahooは一般ユーザー向け

に相性が良いと言われています。

リスティング広告の目的

リスティング広告は、サイトが自然検索でアクセスを集め始める前段階で問い合わせを取得したい場合に、非常に有効です。

・10,000円/月 程度~

という少額から可能です。

少額から可能なのが、リスティングが人気の理由です。

また、SNS広告と比較して受け皿となるWEBコンテンツを強化する必要があるので、サイトの強化につながります。

リスティング広告は、多くの金額をかける事で、アクセスと問い合わせを増やすことができます。

一方途中で止めてしまえば、一過性のキャンペーン施策に終わってしまうという事もあります。

そのため「一過性に終わらせない改善」をする事が、大変重要です。

Eコマースとの相性の良さ

リスティング広告は、基本的に普通のホームページよりEコマースとの相性が良いという特徴を持っています。

リスティングとEコマースを組み合わせ、コンバージョン(問合せ)フローを設計することで、売上方程式をつくる事が出来るからです。

建築系ホームページでの利用価値

建築系ホームページは、ほとんどが普通のホームページなので、Eコマースのように簡単ではありません。

建築系ホームページにおいてリスティングを実施する意味は、

A.市場調査
B.アクセス+問合せ改善

の2点となります。

事業初期段階では、市場調査にメリット有り

特に事業初期段階は、A.市場調査に非常に大きな意味が有ります。

市場調査をSEOやコンテンツ、クリエイティブ制作に生かす事が出来ます。

リスティング広告を始める際に重要となってくるのは、始める前の準備です。

リスティング広告を始める前の準備

ビジネスモデル

まずは、「どこで、誰に、何を売るか」という事を、しっかりと計画する必要があります。

この部分が中途半端な段階で走り出すと、リスティング広告はほぼ失敗します。

受け皿となるホームページの運用

またリスティング広告だけを設定して、受け皿となるホームページの造りこみが弱いと、同じく失敗してしまうケースが多いと感じています。

デザイン性(UI・UX)と可変性のあるホームページを作成しておく

受け皿となるホームページに

・デザイン性(UI・UX)
・可変性

の2つが必要となります。

後者:可変性が必要となるのは、広告を実施しながら、各部を随時ブラッシュアップする必要があるためです。

IT用語ではABテストと呼ばれるこのプロセスを、実施できるかどうかは、サイトの可変性が大きなファクターとなります。

キーワードのボリューム調査

前準備が整ったら、次にキーワードのボリューム調査を行います。

スタンダードツールとしてはGoogle Adwordsのキーワードプランナーを活用します。

このキーワードボリューム調査は大変重要で、ある程度の市場規模がないと、リスティング広告の効果検証をすることが難しくなります。

その会社にあったキーワードボリューム

その会社にあった広告予算とマーケットのサイズがありますので、一概に大くくりな指標に出来ないのが、このボリューム調査です。

(株)ミライスタイルでは、WEB運用とコンサルティングを密に行いながら、その会社さんにあった適切なキーワードボリュームをお伝えしています。

リスティング広告の目標クリック単価

キーワードのボリューム調査が完了したら、次は広告の目標クリック単価(CPC)を設定します。

クリック単価(CPC)も、マーケットによってまちまちですが、初心者の方は200円以下に設定して徐々に単価を落としてゆくのが理想です。

CPC200円というのは若干高めなのですが、初めから安く安くしようとしすぎると、後述する「品質スコア(品質インデックス)」を下げる結果となり、悪循環に陥る事があるのが理由です。

初めから多数のキーワードを設定しておく

また、初めから多数のキーワードを設定しておく事が、リスティングを成功に導く近道です。

始める段階でどのくらいの反応があるかが厳密に把握することが困難なのが理由です。

多数のキーワードを小分けに設定しておいて、最終的に

・高すぎる
・反応の悪い

広告をカットしてゆきます(カットの方法については、後述します)。

品質スコア(品質インデックス)を上げてクリック単価を下げる

品質スコア(品質インデックス)とは

まず、理解しておきたいのは品質スコア(品質インデックス)というリスティング広告特有の概念です。

品質スコア(品質インデックス)とは”広告の評価”の事で、キーワードごとに1~10段階評価で設定されます。
(※「品質スコア」とはGoogle adwordsでの名称です。Yahooリスティングでは「品質インデックス」と言いますが、内容としては同じ指標)

10段階評価となっており、10が良いとされています。

品質インデックスの評価で下記のような影響があります。

品質スコアの影響

クリック単価

品質スコアが高い程安い入札額で掲載する事が可能です。
例えば、品質スコアが掲載順位1位の企業よりも高ければ、1位にするために必要な入札価格は現状1位の企業より安くすむ可能性があります。

掲載順位

品質スコアが高い程、掲載順位が上位に掲載される可能性があります。

1ページ目に表示される可能性

キーワードの品質スコアが高いほど、広告は検索結果の1ページ目に表示されやすくなります。

このように品質スコアが高いと、リスティングの費用対効果を上げる事が出来ます。

品質スコア(品質インデックス)の上げ方

品質スコア(品質インデックス)を上げる具体的な方法は

・キーワード、広告文、飛び先に一貫性を持たせる
・クリック率をあげる
・グルーピングの最適化

となります。

これらについて改善行った結果、どうしても品質スコアが上がらない場合は、広告を一から作りなおしします。

クリック単価を下げて費用対効果を上げる

上記の品質スコア(品質インデックス)の改善とともに

クリック単価を下げる方法として、

・高すぎる広告を削除

する事が、重要となります。

多数のキーワードを設定しておく事が生きる

高すぎる広告を削除すると、残った広告のボリュームが少ないとNGなので
先ほどの「初めから多数のキーワードを設定しておく」というのが生きてきます。

キーワードが沢山登録されていると、全体予算を使い切るように高すぎる広告を削除できるからです。

コンバージョン(目標)レートを計測する

そして、リスティング広告最後の仕上げは、しっかりとコンバージョン(目標)レートを計測することです。

アクセス→問合せが目的であれば、問合せ後のページ:サンクスページを作成し、その中にコンバージョンタグを埋め込む必要があります。

これにより、リスティング広告の費用対効果が検証できます。

このコンバージョン(目標)レートの計測には、WEBの更新や運用体制が必要となります。

その為、建築系のホームページではここまで出来ていないケースが非常に多いのが特徴です。

その部分を弊社では改善し、プロモーション費用を適切に投下するデータを提供したいと考えています。

リスティング広告をSEOに応用する

更に、リスティング広告で得られた各種データをSEO対策やコンテンツマーケティングに活用するとよいでしょう。

・インプレッション(表示回数)
・クリック数

の2つを主に用いる事で

・どのキーワードが自社にマッチしているか
・SEO対策する事の意味

が把握できます。

SEOでの順位測定

また、SEO対策に展開した後で、しっかりとキーワードの順位計測を行うのも重要です。

まとめ:まずは始めてみましょう

いかがでしたでしょうか。

建築系ホームページにおけるリスティング広告は、

・緻密な計画
・適切な運用体制
・データの2次、3次利用

が大きなポイントとなります。

リスティング広告は即効性があり、非常に有効な施策です。

まずは取り組んでみて、どんなものかというのを触れてみましょう。

また随時データを見ながら改善し続けてゆくというのが、継続するためにお勧めの方法です。

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