一人親方が成功するためのポイント|仕事がない時にやるべきこと
一人親方として働く方が多い建築業界は、独立開業のハードルは比較的低いです。
しかし従業員として仕事を与えられていたときと違い、一人親方として成功するにはポイントを押さえて準備・経営する必要があります。
今回は一人親方として成功していくためのポイントを、開業から順番に解説していきます。
目次
①開業の準備を抜かりなくする
一人親方としてどんどん収入を増やしていくために、まずは開業の準備を抜かりなく整えましょう。
せっかくたくさん仕事が来ても、準備が足りないと売り上げを伸ばすことができません。
- 税務署に開業届を提出
- 事業用口座をつくる
- 確定申告の準備をする
- 特別労災に加入する
- 開業・運転資金を調達する
- 道具や車両を用意する
- 取引先をつくっておく
上記のように、一人親方として独立するにあたっての準備はたくさんあります。
開業届は出さなくてもペナルティはありませんが、屋号が無いと融資の審査を受けられないケースも多いです。
銀行口座も仕事・プライベート共用だと運転資金が分かりにくくなりますし、確定申告も大変になるのでしっかり分けましょう。
一人親方は怪我や病気で仕事を受けられなくなると収入がゼロになってしまうので、特別労災などに加入しリスクを軽減することも大切です。
取引先や道具があればとりあえず独立はできますが、準備が不足すると思わぬタイミングでつまずく恐れがあります。
先輩親方などの話も参考にしながら、しっかり準備しましょう。
②仕事を切らさない
独立した次の段階としては、仕事を切らさずに早い段階で売り上げ・収入を確保しましょう。
資金的な余裕がないと道具や設備の増設ができませんし、精神的な余裕もなくなるので成功へ進むのが難しくなります。
仕事を切らさず受注するためには、スケジュール管理スキルが欠かせません。現場の進行は合番や天候などさまざまな要素で前後しますから、常にムダのないスケジュールを組む必要があります。
現場の進行具合が変わるたびにスケジュールに空きが出るようでは、十分な収入を得るのは難しいでしょう。
上手にスケジュールをやりくりして、相談されたときになるべく断らないようにするのも仕事を切らさないコツです。何度か仕事を断わると「あの職人さんは忙しい」というイメージが付いて、依頼時の優先度が下がってしまいます。
複数の現場をパズルのように組み立て、ムダのないスケジュールを組むスキルを磨いておきましょう。
③仕事の単価を上げる
スケジュールが埋まって収入に余裕が出てきたら、徐々に仕事の単価アップを目指しましょう。
独立直後は仕事を切らさないことが大切ですが、単価アップするには少しスケジュールに余裕が必要です。
既存の仕事で単価アップするのは難しいため、ある程度新しい取引先を開拓する必要があるのです。
スケジュールが完全に埋まっていると新しい仕事は受けられませんし、いきなりゼロにして切り替えるのも難しいです。
十分食べていける収入を確保しつつ、新しい仕事を受けられる余裕をつくって単価アップを目指しましょう。
単価の高い仕事を受けるためには、技術力・営業力はもちろん、実際にエンドユーザーと接する際の接客力も求められます。
仕事道具の整理整頓やキレイな作業着の着用など、第一印象も大切になるでしょう。
地元エリアで単価の高い仕事が見つからない時は、少し営業地域を広げて都市部を視野に入れるのも一つの手です。
県境をまたぐだけで単価が高くなるケースもあるので、移動の時間・コストとのバランスも考えてエリアを変えてみてください。
④従業員を雇う
仕事量・単価がアップし一人親方として十分な収入が得られるようになったら、従業員の雇用も検討しましょう。
人員が増えれば生産性が上がって受けられる仕事も多くなり、売り上げと収入も大きくアップすることができます。
一人親方は5人以上従業員を雇うと社会保険が強制適用となりますが、その規模まで行けば法人化も視野に入ってきます。
即戦力になる経験者を雇用するのが理想ですが、未経験の若い衆を育てれば将来大きな戦力になってくれる可能性も。
親方として得たい収入から必要となる組織イメージを組み立て、必要な人員を揃えていくのが良いでしょう。
育てた従業員が自分と同じように一人親方として独立する可能性もありますが、忙しい時に応援してもらうなど頼もしい仲間になってくれるはずです。
⑤元請けを目指す
従業員がそろった段階からさらに成功を目指すなら、元請け仕事を増やすことが不可欠です。
元請け仕事は下請けより利益が大きく、価格競争から抜け出すことで売り上げも伸ばすことができます。
また自分が元請けになると下請けに発注できるので、受注能力が大幅にアップするのも収入アップにつながります。
現代はスマートフォンで大工や塗装業者を探すのも一般的になっているため、ホームページで集客さえできれば元請けのチャンスが。
元請けになるメリットと必要な準備については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
仕事が無いとき一人親方がやるべきこと
取引先を増やす
建築業界には波がありますので、取引先を増やすことで仕事量を安定させましょう。
仕事が無い時は自由に動けるチャンスでもあります。新しい取引先で単価アップできる可能性もありますので、積極的に新規開拓に取り組んでみましょう。
職人仲間に声をかけておけば、ちょうど人手が足りない取引先を紹介してもらえるかもしれません。「仕事が無い」と話すのは抵抗があるかもしれませんが、信頼できる仲間に相談してみましょう。
飛び込み営業や問い合わせはすぐ仕事につながる可能性は低いですが、時間があるならやって損はありません。
最近はホームページで職人募集している会社も多いため、なるべく多くの情報に当たってみましょう。
さまざまな仕事のもらい方を試す
昔ながらの営業方法だけでなく、新しい仕事のもらい方にチャレンジするのも一つの手です。
例えば最近増えている一人親方向けのマッチングサービスは、今すぐ仕事を頼みたい会社を見つけられるのが特徴。
単価の低い仕事も多いようですが、評価制度などもあり数をこなせば高単価な仕事を受注できるチャンスもあります。
土建組合などが開催する、地域の業種交流会に参加する方法もあります。職人・監督・経営者などが集まる交流会なら、人脈を増やして受注につなげるチャンスも大きいです。
事務などを人に任せる
仕事が無いということは営業活動が足りていないワケですから、事務や経理などの雑務を人に任せて受注活動を増やすことも大切です。
仕事が無いときほど出費を抑えようと自分で雑務をやってしまいがちです。しかし、売り上げに直結しないことは人に任せることも検討しましょう。
最近はクラウドソーシングで事務や経理をリーズナブルな価格でアウトソーシングできます。
レシートや伝票をまとめて送れば、帳簿付けや確定申告をしてくれるサービスなども多いです。
仕事以外のことに時間を取られている場合は、まず人に任せることを検討してみてください。
体調・スケジュール管理を徹底する
ご自身の体調やスケジュールをしっかり管理し、受注した仕事を徹底的にこなすことも大切です。
体調不良やこちらの都合によるスケジュール変更が多いと、営業・監督目線では「頼みたくない職人」になってしまいます。
逆にいつでも万全の体制で仕事をこなせる職人は、安心して頼みやすく自然と仕事が集まるものです。
「体が資本」は職人の基本ですが、一人親方になるならさらに一段階上の体調・スケジュール管理を心がけましょう。
まとめ
一人親方としての独立は大きなチャンスがあるものの、成功するためにはしっかりポイントを押さえることが大切です。
独立開業の前にしっかりと準備をし、選ばれる職人として成功をつかみましょう。
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