設計事務所の独立後に生き残るための準備と仕事の取り方

住宅の設計図

設計事務所で建築士としてキャリアを積んでいくと、独立して自分の事務所を持つことを一度は考える方が多いと思います。建築業は独立が比較的多い業種ですし、収入面などを考えても夢が広がりますよね。

ただししっかりと準備をしてから独立開業に踏み切らないと、仕事が無く食べていけない状況に陥ってしまう可能性も少なくありません。今回はスムーズに独立し生き残るため必要な準備について解説していきます。個人設計事務所として仕事を取る方法も紹介しますので、独立を検討している方はぜひ参考にしてください。

 


目次
■住宅業界は楽観視できる状況ではない
■設計事務所として独立後生き残るための準備
■個人設計事務所の仕事の取り方


 

■住宅業界全体は楽観視できる状況ではない

住宅着工数の推移

データ参照:国土交通省https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html

いきなり厳しい話になってしまいますが、少子高齢化による人口減少・空き家率の上昇など、住宅業界はあまり見通しの明るい状況とは言えません。「独立すれば儲かる」と楽観的な方はさすがに居ないと思いますが、縮小していく業界の中で戦略なしに独立しても生き残るのは難しいでしょう。

こうした背景の中着工数の減少は避けられませんが、住まいに関するニーズがゼロになることはありません。独身世帯が増えれば建売や一般注文住宅の需要は減少しますが、建築士が設計した「良い家に住みたい」というニーズは影響を受けにくい可能性もあります。

独立前の準備、開業後の仕事ルートの確保ができれば、これからの住宅業界で食べていくことは不可能ではありません。

 

■設計事務所として独立後生き残るための準備

細かい手続きや申請の準備は調べればわかることですから、ここでは独立後経営を軌道に乗せ、生き残るための準備をピックアップしていきます。

 

・コンセプト/経営方針

生空感建築研究所のホームページ

すでに建築士として働いている方は、デザイン/設計のコンセプトが重要なことは実感されていることと思います。縮小していく市場の中でユーザーに選んでもらうには、これまで以上にコンセプトをハッキリ伝える必要があります。

独立直後は間口を広げてどんな仕事もこなさなければいけないイメージがあると思いますが、それとは別にしっかりコンセプトや経営方針を固めておきましょう。例えば事務所名でコンセプトが伝われば、比較検討されるとき目に留まる可能性が高くなります。

店舗や商業施設・個人宅・デザインの傾向など、どんな設計が得意な事務所なのか、人にわかりやすく説明できるくらい練り上げてみてください。

 

・人脈づくり

建築業界内の人脈は独立後の大きな助けになりますので、会社に在籍しているうちから積極的に構築しておきましょう。例えばいま働いている設計事務所と良好な関係を築いておけば、独立後に仕事を回してもらえるかもしれません。逆にたまたま依頼が重なってさばききれないときも、知り合いの設計事務所を紹介すればチャンスを逃さずに済みます。

初めての独立開業では、実務や経理面などさまざまなギモンや不安がつきもの。そんなときも業界内の先輩に質問できれば、失敗を回避できるかもしれません。人脈はお金に替えられない貴重な財産ですから、普段から意識して大切にしておきましょう。

 

・集客方法の構築

株式会社綜設計のホームページ

どんなにすばらしいコンセプトの設計事務所も、集客がゼロでは食べていくことができません。集客ルートの構築には時間がかかりますので、独立前の早い段階から準備をする必要があります。

例えばホームページは会社に在籍中でも作れますから、準備しておけば独立後に仕事がない期間を短縮しやすくなります。SNSなども活用してフォロワーを増やしておくなど、事前にできることは少なくありません。素早く経営を軌道に乗せるため、なるべく早くから着手しておきましょう。

 

・経理/経営面の勉強

独立後に意外と困るのが、帳簿管理や確定申告といった経理や経営上の手続きを自分でこなさなければいけないということ。会社に在籍していると触れる機会がないため、独立後に手間を取られて実務がおろそかになってしまうケースも少なくありません。

確定申告や経営上のルールなどは、独立前から時間を取ってしっかり勉強しておきましょう。基本的な仕組みやルールが分かっていれば、実務上問題無い部分だけアウトソーシングして負担を軽減することも可能です。

 

・資格取得

独立を考えている時点で建築士資格はお持ちだと思いますが、ほかの資格も取得しておくと独立後のプラスになるでしょう。資格があるから良い設計ができるわけではありませんが、ユーザー視点で考えると資格保有者の安心感はありますよね。余裕があれば、仕事取得につながるネームバリューのある資格を取っておくと良いでしょう。

 

■個人設計事務所の仕事の取り方

独立後どのように仕事を取っていけば良いのかは、会社で働いているとなかなかイメージしにくいところです。代表的な個人設計事務所の集客方法をいくつかご紹介します。なるべく複数の集客ルートを確保し、売り上げを安定させましょう。

 

・人脈からの紹介

特に独立直後の個人事務所にとって、それまでに築いた人脈からの紹介仕事は重要です。まだ実績がない初期の段階でも、今までの仕事ぶりを知っている先輩や古巣からの紹介なら受注確率も高いです。

前述したように独立前からしっかり人脈の構築とメンテナンスに力を入れておきましょう。最近は手紙やはがきのやり取りが減りましたが、独立開業のあいさつをあえて郵送するのも良いですね。忙しいときに「そういえばあいつ独立したな」と仕事を振ってもらえるようにしておくのも、立派な営業活動の一環です。

 

・自社ホームページ集客

設計事務所 つくばの検索結果

住まいづくりすらスマートフォンで手軽に調べるようになった現代、個人設計事務所にとっては受注チャンスが大きくなった状況と言って良いでしょう。注文住宅・建築家・設計事務所といったキーワードで検索をかけたときに自社ホームページが上位に表示されれば、安定した集客を確保することも可能です。

集客を生むまでには少し時間がかかりますが、しっかり作りこんだホームページは将来にわたって大きな資産になります。すでに設計事務所や建築家がホームページを持つことは当たり前になりましたが、これからはさらに重要度が増していく集客方法です。

 

・SNS

一戸建てのコアユーザーである30代以降の年代はデジタルネイティブとも呼ばれ、SNSを使って施工店を探すことも珍しくなくなってきました。フォトジェニックなポートフォリオを投稿したり、家づくりセミナーなどのイベントを告知したり、設計事務所のSNS活用事例もどんどん増えています。

フォロワーを地道に増やしていけば、定期的な発信が集客につながる確率も高くなっていきます。ホームページと連携し、一度接点を持ったユーザーとつながるためのメルマガ的な活用方法も。今後家づくりユーザーが若い世代に移行するほど、集客効果も大きくなっていくでしょう。

 

・建築コンペ

デザイン・設計力に強みのある方なら、建築コンペに応募して仕事を得る方法もあります。落選してしまうと収入にはなりませんが、大きなコンペで受賞することができれば仕事と実績を両方得ることができます。美術館や公共施設など大規模プロジェクトから誰でも応募できるコンペまで規模はさまざま。独立直後で仕事を受注するのが難しければ、コンペで仕事と実績を積み重ねていくのも一つのアイデアです。

 

・工務店やハウスメーカーと協業する

最近はハウスメーカーや工務店が建築家とコラボする事例も増えているため、こうした施工店に営業をかけてみるのも一つの仕事の取り方です。集客力のある施工店なら、安定して仕事をもらえる可能性も高いです。

 

■まとめ:しっかり事前準備して失敗の無い独立計画を

厳しい時代が到来する住宅業界ですが、しっかり事前準備すれば個人設計事務所を軌道に乗せるのは不可能ではありません。独立は大きなチャンスとやりがいがあり、チャレンジする価値は十分にあります。腕に自信のある設計士の方は、ぜひ積極的に独立も検討してみてください。今回の記事が皆様の参考になれば幸いです。

 

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ミライスタイルのスタッフ

独立前の様々な準備のポイントをご紹介してきましたが、普段の業務と並行してすべてをこなすのはなかなか大変なものです。「準備に手が回らない」「何から手を付けるべきか分からない」というときは、建築業界専門のWEB運用会社ミライスタイルにぜひご相談ください。

ミライスタイルでは元住宅メーカーや建築士のスタッフが中心のチームを組み、ホームページ制作や集客をサポートいたします。設計事務所や建築家のホームページ制作もたくさんお手伝いしていますので、ぜひ事例をご覧ください。

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