一人不動産会社の起業は最初の集客が勝負|令和時代の経営戦略
資格があれば一人でも起業しやすい不動産会社ですが、経営を軌道に乗せられるかどうかは集客にかかっています。
今回は「一人不動産会社でもできる集客方法」というテーマで、経営戦略や起業後の運営でよくあるギモンなどを取り上げます。
宅建資格を活かして独立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
■不動産会社の一人起業は集客がカギ
■一人不動産会社の集客方法
■一人不動産会社の経営戦略
■一人不動産会社に関するギモン
■不動産会社の一人起業は集客がカギとなる
不動産に関するすべての業務を1人でこなさなければいけない個人起業の場合、少ない時間と負担で効率的に集客できる仕組みを構築する必要があります。
会社所属だと不動産の知識や営業スキルは身に付きますが、意外と集客のノウハウは分からないという方も少なくありません。
集客できなければ食べていけないのはもちろんですが、お金や時間をかけすぎても利益や生活を圧迫されてしまいます。
不動産会社の起業にはさまざまな手続きや準備がありますが、集客にも早い段階で取り組み、スタートダッシュを切れるようにしておきましょう。
■一人不動産会社の集客方法
まずは不動産会社の一般的な集客方法の中から、一人経営でも取り組みやすい物をピックアップしてご紹介します。それぞれのメリット・デメリットと特徴を見ていきましょう。
・ポータルサイト
賃貸・売買どちらを扱うにしても、不動産系ポータルサイトへの出稿はメジャーな集客方法の一つです。
有料プランの場合掲載料や成功報酬などの費用はかかりますが、決められたフォーマットがあるので事前準備が少ない点は一人起業において魅力的です。
大手の場合最初からある程度のアクセスが見込めるため、起業してスタートダッシュを切りやすいのもメリット。ただし多くの競合にさらされることにもなるため、魅力的な物件を扱わないと成約に結び付きにくいというデメリットもあります。
・新聞折込チラシ
発行部数の減少とともに効果も少なくなっている新聞の折込チラシですが、地方都市など年齢層が高いエリアではまだ効果的なケースもあります。
あまり優先度の高い広告手法ではありませんが、高齢者向けの物件や企画を扱うなら活用するのもアリかもしれません。
・ポスティング/ティッシュ配り
1人経営でコストをかけず宣伝する方法としては、自分の足でチラシを配るポスティングや駅前でのティッシュ配りなどもあります。
人件費をかけず特定エリアを攻めることができるのがメリットですが、自分の人件費を考えると費用対効果はあまり良くありません。
客先に訪問したときのご近所や移動のついでなど、あくまでサブ的な集客手法として活用するのが良いでしょう。
・ホームページ
WEB上の看板として機能するホームページは、事業規模の大小にかかわらず取り組むべき集客手法です。
SEO対策やリスティング広告などの施策でホームページ経由の集客を獲得するだけでなく、ポータルサイトから流入するユーザーの受け皿としても機能させることができます。
品質の高いホームページで不動産会社としての信頼感を演出することもでき、ほかの集客方法との連携で効果を高めることにもつながります。
制作コストがかかり即効性を出すのも難しいですが、早い段階から育てていけば安定した集客方法になるでしょう。
・人脈からの紹介
もともと在籍していた会社や自分の人脈からの紹介は、起業直後の集客を補う大切なルートです。
その人との関係性にもよりますが、広告費をかけず集客につながるのも個人経営にとってうれしいポイントです。
・自社ホームページと人脈づくりを伸ばしていくべき
上でご紹介した集客方法の中でも、これからの時代特に力を入れるべきなのは自社ホームページと人脈ルートの集客です。
ポータルサイトや新聞広告はメディアのユーザー数や競合の影響で集客力が変化しますが、自社ホームページなら安定した集客を維持しやすいです。
個人社長として地域密着スタイルで営業していけば、自ずと人脈も構築できるはず。
どちらも安定した集客を生み出すまでじっくり育てる必要はありますが、将来的には頼りになる集客ルートとなるでしょう。
■一人不動産会社の経営戦略
・小さなエリアから始める
時間や予算が限られる1人起業の場合、まずはエリアを限定して地元営業スタイルから始めるのがおすすめです。
地域に密着していけば人脈を築きやすく、紹介の仕事を増やしやすいのも大きなメリットです。すべての人に自分自身で会うことができるため、人付き合いに自信がある方にも向いています。
市町村や特定エリアなら、ホームページのSEO対策で上位表示させたり、リスティング広告で集客したりといった戦略もローコストで展開できます。
・特定ジャンルを攻める
1人経営の場合大手のように多くの物件を手広く扱うのは難しいため、特定のジャンルに特化するのも一つの手です。
リノベーションしたデザイン性の高い物件、ペット可の賃貸物件など、「一つのジャンルの専門店」になると競合と差別化しやすくなります。
「おしゃれ × マンション」などこだわりを持ったユーザーにリーチできるため、強みとマッチングできれば契約率にもつながるでしょう。
単身者・ファミリーなど経営するエリアの特徴も予測しながら、まずは一つの分野を攻めてみるのがおすすめです。
・アウトソーシングを活用する
経営の規模にもよりますが、営業・接客・事務などすべての業務を1人でこなすのは簡単なことではありません。効率的な1人経営体制をつくるために、アウトソーシングサービスを活用するのも一つの手です。
アウトソーシングなら経理・書類作成など特定業務だけを依頼できるため、費用を抑えながら事務時間を削り本業に専念できます。業務委託契約なら福利厚生なども必要ないため、費用効果も大きいです。ホームページやSNSの更新など、意外と手のかかる作業だけ外注するのもアリですね。
玉石混合のフリーランス業界で優秀な人材を見つけるのはなかなか骨の折れる作業ですが、いい人材が見つかれば長期的には大きなプラスとなります。
■一人不動産会社に関するギモン
・事務所は必要?
社員の居ない1人起業の場合、自宅と事務所の兼用を検討する方も多いと思います。結論としては、自宅開業は可能ですが注意すべき点もいくつかあります。
例えば自宅の居住空間と事務所をきっちり区別しないと、宅建業の免許を受けられないケースもあります。
明らかに自宅兼事務所だと分かるスペースだと、打ち合わせや商談で顧客を招いたときの印象が悪くなるデメリットも。事務所をつくるためのリフォーム費用をかけるより、リースしたほうが安く上がる可能性もあります。
ランニングコストを抑えられるのが自宅事務所のメリットですが、デメリットも把握したうえで自分に合った選択肢を選びましょう。
・法人化すべき?
宅地建物取引業は個人で開業することもできますが、一人経営の場合法人化するかどうか悩みますよね。
株式会社は設立に関する手続きや費用のハードルはありますが、社会的信用や税制面でのメリットを考えるとなるべく法人化したほうが良いと言えます。
営業スキルがあり魅力的な物件を扱えれば個人でも成功できるかもしれませんが、売り上げが大きくなると支払う税額も大きくなるためデメリットが増えます。
個人で初めて後に法人化する方法なども含め、なるべく会社として設立する方向で考えてみましょう。
・開業までにかかる費用は?
1人での不動産開業にかかる初期費用は、法人としての登記や宅建協会への入会金など最低でも約200万円が必要になります。さらに事務所の賃料や設備品、集客のための広告費など、+αの費用もかかります。
経営スタイルや規模によって諸経費は変わってきますが、少なくとも400万円程度の自己資金を用意する方が多いようです。加えて、売り上げが安定するまでの生活費を半年~一年前後確保できると安心です。
■まとめ:不動産起業は集客もしっかり準備してから
どの商売にも言えることですが、経営を軌道に乗せるためには安定した集客の確保が重要です。多くの業務を一人でこなさなければいけない1人起業の場合、開業前にホームページや広告の運用体制を整えておきましょう。
不動産業界のWEB広告運用はミライスタイルにおまかせください
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